こんにちは。船員くんです。(@tankerkun)
この記事は自分は船乗りに向いていないのでは?と思う人に向けて書いてます。
「船乗りになったはいいけどしんどい」
「船内で困ってる」
「他の人は乗船してどうだったのか知りたい」
こういった疑問に答えます。
何の仕事でも最初は大変です。【でも船乗りは2倍】


前提として、就職や転職をして最初大変なのは船の仕事に限った話ではありません。
陸上の仕事でも最初めちゃめちゃ大変です。
そもそも
- 仕事のことについて
- そこで働いている人のこと
- 職場のルールなど
何も知らない状態で覚えることも多いです。
そのため、頭も使うし普段より気疲れします。
勝手がわからず怒られたり、嫌味を言われることもあります。
でも、落ち込まずにまずは自分を褒めてあげてください。
新しいことに挑戦している時点で少し前の自分より確実に成長しています。
ただ、僕は陸上の仕事と船の仕事両方経験してますが、
比べた時に仕事の最初が大変なのは船の仕事です。
体感として2倍ぐらい大変です。
理由として
- 24時間職場の人と一緒
- ストレス発散できない
- ネットで調べ物ができない
- 家族、恋人、友人に連絡できない時がある
といったことがあります。
24時間職場の人と一緒
仕事中はもちろん、
ご飯を食べるときもトイレに行くときもお風呂に行くときも職場の人と顔を合わせます。
部屋で休んでいる時でさえ、ノックなしで部屋の扉を勝手に開けられたり、
そもそも扉を閉めてはダメで、カーテンのみで廊下と仕切られてる場合もあります。
家に帰ってリラックスする時間がなく、これは想像以上に気疲れします。

ストレス発散できない
陸上の仕事であれば、仕事の時間が終われば
外食に行ったり、買い物に行ったり、
趣味の時間に使ったりできますが、船乗りはできません。
うまくストレス発散できない人は
ストレスがどんどん溜まってしまいます。
ネットで調べ物ができない
船に乗って陸から20マイルぐらい離れるとネットにつながりません。
仕事のことや、船内生活で疑問に思ったことなど
ちょっとした調べ物ができないのは非常に困ります。

家族、恋人、友人に連絡できない時がある
ネットに繋がらないところに居る時は
家族、恋人、友人と連絡が取れません。
相談したいことや愚痴りたいことがあってもできません。
「日帰りの船に乗ればいいじゃん」と言われればその通りですが、
そもそも日帰りの船は求人が少なく、
求人があったとしても長く船に乗っている人のみの募集だったりします。

未経験から乗船した僕の最初の1ヶ月間はこんな感じだった
乗船初日から1週間目まで
- 船の大きさにビビる
- 船内で迷子になる
- エンジンの振動と音で熟睡できない
- 教えてもらったことをメモしまくる
- ロープワークができなくて困る
- 夜のワッチでブリッジの暗さにビビる
- ワッチで双眼鏡を使ってもいいものかもわからず、肉眼で船を眺めるだけ
- 荷役作業や離着桟作業で何もできず、嫌になる
- 力仕事で全身筋肉痛
- 時化で盛大に酔う
- 仕事ができなすぎて、今後が不安になる
1週間目から1ヶ月目まで
- 船内の人間関係がわかってくる
- 星空の綺麗さに感動する
- 相変わらず荷役作業や離着桟作業はできずに向いてないと思う
- 一度で仕事が覚えられず怒鳴られる
- 常に睡眠不足
- 話しづらい人がいる
- 無心でできるペンキ塗り作業が楽しいと感じる
- 毎日慣れない仕事と睡眠不足でストレスMAX
- 下船予定日を指折り数える毎日
人生の中で困ったことは本を読めば大体解決する
転職理由の1位は人間関係なことからもわかるように
仕事をしていて大体の人が人間関係で悩んでます。
厄介なことに、人間関係は1人で悩んでいても解決することは少なく、
逆に考えすぎて精神を病んでしまう場合もあります。
そこで、もし船内で人間関係に悩んだら本を読むことをおすすめします。
僕が実際に読んでよかったと思った本をご紹介します。

人間関係系
多分そいつ今頃パフェとか食ってるよ
自分が相手のことを考え悶々としているほど、相手は親身になって発言している訳ではない。
むしろそんなこと忘れて悠々自適にパフェでも食べているよ。
そう捉えた途端に心がスッと軽くなった。
1秒で不安が吹き飛ぶ言葉
「横に置いとく」
「エネルギーは大事な物の為に取っておく」等、
俯瞰してみることを気づかせてくれる。
そうすると、ただモヤモヤするだけでなく、「じゃあ、どうしようかな」と違うアプローチが見えてくる。
船の仕事系
海技士4N標準テキスト
仕事に関してはほぼこれ1冊でOKです。
4級のみならず、3級の勉強をするときにも使えます。
趣味系ストレス発散
Kindle Unlimitedなら雑誌や漫画等も読み放題です。
空いた時間に趣味の雑誌を読んでストレス発散するのがおすすめです。
僕は旅行系の雑誌なんかをよく読んでます。
それでも解決しないときは辞める【船員のメリットを活かそう】
精神が病む前に転職しましょう。
もし自分で考えても、本を読んでも、誰かに相談しても解決しない場合は転職しましょう。
心身の健康が1番大事です。体を壊してしまってからでは遅いです。
会社の人は誰も責任を取ってくれません。
下手な使命感や罪悪感に囚われる必要はありません。
また、転職して自分に合ったいい環境で働いた方が
仕事の覚えが早いといったメリットもあります。
3年間頑張れに騙されるな
昔から「3年間は頑張れ」とか言われたりします。
確かに続けているうちに環境が変わったり慣れることもあります。
でも、仕事人生が40年だとしたら3年で7.5%です。
それって人生の比率として結構大きくないですか?
嫌々続けるよりも、少しでも合った環境で働くことをおすすめします。
転職先が見つかるか不安?
すぐに辞めて転職先が見つかるか不安な方もいると思います。
未経験の僕でも、求人登録をしてから2週間で15件以上電話きたので大丈夫です。
それでも不安な方は、仕事しながらでも転職活動をしましょう。
急いで人を探している船会社でなければ、次回の下船まで待ってくれて、
面接日時や入社日の調整をしてくれます。
いつでも転職しやすいという船乗りのメリットを最大限活かしましょう。
船乗りに向いてないと思ったら
もし、船員自体をやめたい時は陸上の仕事をしましょう。
仕事なんて世の中いくらでもあります。
落ち着くまでバイトでつないでも全然いいと思います。

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船員の年齢構成比率いちからわかる通り、50代以上の人が船内で多く働いてます。
実際「この人考え方が古いなー」と思うことも沢山ありました。
仮バースで休みになれば大体みんなすぐにパチンコに行きます。
趣味は個人の自由なので僕がどうこういう問題ではないですが、
普段から色々と学んでいる人にアドバイスされるならまだしも、
時間とお金を浪費しているような人にとやかく言われたくないのが本音です。
もし
- 「辞めるやつは根性がない」
- 「どこに行っても同じ」
- 「会社やみんなに迷惑がかかる」
とったようなことを船内で言われても気にする必要はありません。
自分のことは自分が1番わかってますし、自分のことを1番大切にしてあげましょう!
船を辞めづらいと感じたら

僕もそうだったんですが、船を辞めるときに
辞めるって会社に伝えるタイミング難しいですよね。
休暇前に伝えても乗船してるから乗組員と顔を合わせなきゃいけないし、
休暇に入ってから伝えても休暇自体の日数が足りなかったり、
荷物が船に残ったまんまだったり。。
辞めるって伝えたあとは
みんなからなんかそっけない対応されるし。
気にしない人は気にしないでしょうけど、
僕は結構気にしちゃいます。笑
休暇に入ったときにオイトマの退職代行のサービスを使えば
気まずい思いもせずに辞めることができそうだなって思いました。
費用的にも高くないし、
私物の郵送も依頼できるので船乗りにピッタリです。

辞めづらいと考えているのであれば、
退職代行サービスの利用を検討してみましょう!