この記事はこんな方におすすめ
- 船乗りに未経験で転職しても大丈夫か知りたい。
- 実際に未経験から転職した人の感想が知りたい。
- 未経験から船員への転職はやめとけって言われたけど、どうすればいいか知りたい。
こんな人は船乗りになるのはやめとけ!
「船員辞めてよかった!」とならないように船員のデメリットもよく考えましょう。
コミュニケーションが苦手な人
船の仕事はみんなと協力してやる作業が多く、船内生活も協調性が必要になります。そのため、周りの人間と円滑なコミュニケーションをとる能力が必須です。
給料が高いから船乗りになりたい人
陸上の仕事と比べた時に、船の仕事の方が給料が高いからといって安易に転職すると後悔します。
船の求人情報を見てみると手取りで30万〜40万前後の求人をよく見かけます。
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金額だけ見ると高そうに感じますが、
- 住民税の支払いは本人で行わなければいけない
- 乗下船に必要な旅費が本人負担
- ボーナスは手取りに含まれる
などなどの船会社がよくあります。
そうなると募集時の手取りが高くても、実際働いたらそんなに高くなかったということがあります。
その他にも、
- 残業時間の多さ
- 健康を害したり、怪我や死亡するリスク
- 家族や友人と会えないリスク
なども考慮した上で、もう一度給料の額に納得できるか考えてみましょう。
スケジュールの決まった仕事がしたい人
規則正しい就業時間を望む人はやめた方がいいです。
なぜならば船の仕事では時間のスケジュールはあってないようなものだからです。
僕が前に経験したのは、当初09:00に港へ入港する予定がなんだかんだあって結局17:00に入港しました。その入港するまでの時間は部屋でゆっくり休んでいるわけにもいかず、ずっと仕事しているようなものでした。
また、海が時化て予定の変更や荷物の変更などはよくあることで、もはや普通のことになってます。
船体ペンキ塗りなどの作業開始時間が共有されない船もあり、何時始業開始・何時終了といった概念は一部の船を除いてありません。
睡眠時間が大事な人
「まとまった睡眠時間が確保できないと嫌だ」という人はやめておいた方がいいです。
船の仕事は3交代といった特殊な勤務形態のため、一日10時間寝たいと思っても無理です。特に大型のタンカー船など寝る暇が本当にないぐらい忙しいです。
陸上の仕事でも忙しい仕事はいくらでもあることは理解してますが、家に帰ってエンジンの騒音もせず、揺れないベッドで寝れるだけまだましかと思います。
陸上からの「船員未経験転職組」の定着率はかなり低い
全くの未経験から船員に転職して、仕事が続いてる人は多くないです。
そもそもなんのツテも知り合いも無く、全くの素人から船員になる人が少ないからです。
未経験であっても、誰かの紹介や知り合いだから乗ってきたといったパターンが多いです。
ポイント
例えば、
- 父親が働いている船で息子が一緒に働きだした
- 知り合いの紹介で一緒の船で働き出した
といった理由があれば、簡単に辞めるわけにはいかないですし、何より知ってる人がいれば船内での生活は格段に快適になります。
逆に紹介も知り合いもなくて、仕事も船内での生活も何もわからない状況で入ってくる人は、本人の意思と努力がなければなかなか続きません。
実際僕が今まで乗った船では、完全無資格未経験の中途採用は僕以外いませんでした。(6級海技士を取得できる学校からきたり、海技短大からきた人はいました。)
また船の離職率自体も高く、入社してすぐに辞める事はしょっちゅうあります。
【結論】船乗りに転職する場合、明確な目的を持って転職しよう
海運業界は船員が足りておらず、常に人手不足の状態が続いてます。
実際、未経験であっても運輸局に行って求職登録をすれば、船の会社からすぐに電話がかかってきます。
船員への憧れや給料などに惹かれて安易な転職をしても、モチベーションを保ち続けるのはなかなか難しいです。
モチベーションを保つ秘訣は明確な目的を持って転職する事です。
例としては、
- 海技士免許を取得して今後職に困らないようにする
- 1000万貯めて起業する
- 長期休暇を使って海外に行きまくりたい
- やらないと後悔するからやってみる
などなどです。
30代未経験船員が、タンカー船の船乗りになって1年経った感想
僕が完全未経験から船員に転職した体験をnoteにまとめてますので、よかったら読んでみてください!