※この記事には船員コミュニティの口コミをもとに構成した部分があります。投稿者の主観であり、すべての職場に当てはまるものではありません。
この記事はこんな方におすすめ
- 「5級海技士(機関)の筆記試験、何から勉強すればいいかわからない」
- 「五級機と五級内、どっちを受けるべきか迷っている」
- 「乗船しながら限られた時間で効率よく合格したい」
- 「過去問を解いてるけど、どこが頻出なのか整理したい」
なぜ5級海技士(機関)を取るべきなのか





















5級海技士(機関)は、6級養成講習を修了して乗船した人が次に目指す免状です。
「6級で乗れてるし、別にいいか」と思っている人がいたら、現場の声を聞いてください。












6級のまま機関長に就かされるケースは、実際にあります。ただし「何もできない機関長」として現場で苦労するのは自分自身です。
一方、5級を取ると状況は大きく変わります。
6級から5級を取得すると、次に4級を目指すルートが開けます。ただし、4級の受験には乗船履歴・職務・船舶の条件が関係するため、5級取得直後に必ず受験できるわけではありません。自分の履歴でいつ4級を受けられるかは、地方運輸局に確認してください。5級は「ゴール」ではなく、4級への踏み台です。
機関の免状保有者は航海より少なく、転職市場で機関長の求人は常に人手不足です。5級を持っているだけで、声がかかる会社の数が6級とは比べものになりません。
五級機と五級内の違い|どっちを受けるべきか





















五級機と五級内は、自分の好みで自由に選べるとは限りません。乗っている船の航行区域・主機の種類・出力によって、受験できる区分が制限される場合があります。まずは自分がどちらの区分で受験できるかを確認してください。判断に迷う場合は、最寄りの地方運輸局(海技資格課)に問い合わせるのが確実です。
そのうえで、両方の区分で受験可能な人は、以下の試験内容の違いと向き不向きを参考に選んでください。
未経験から船員になるルートの全体像はこちら。
こちらもCHECK
-


-
未経験から船員に転職する完全ガイド|求人の探し方から最初の3ヶ月まで
未経験・無資格でも船員にはなれます。年齢別の現実、求人の探し方、面接で確認すべき10項目、最初の3ヶ月の乗り越え方、ブラック船会社の避け方まで、3社転職した現役船員がまとめました。
続きを見る
免状の有無で給料がどう変わるかはこちら。
こちらもCHECK
-



-
海技士の年収・給料はいくら?手取り・ボーナスを現役内航船員が解説
内航船員の給料は「船種×役職×会社規模」で手取り20万にも50万にもなります。掲示板500件超の声と求人1,662件の独自分析をもとに、船種別の給料表・面接で確認すべき5項目をまとめました。
続きを見る
五級機(五級機関)と五級内(五級内燃機関)は、試験科目の一部が異なります。
五級機と五級内の試験範囲の違い
【キ1(機関1)の選択問題】
- 五級機:問1, 2, 3, 4, 6(500点)→ ガスタービン(問1)+ボイラ(問4㈡)が追加
- 五級内:問2, 3, 5, 6(400点)→ ボイラなし。代わりにディーゼル機関の運転管理4択問題が増える
キ2・キ3・シ(執務一般)は完全共通です。
つまり、勉強範囲の差はキ1だけです。
五級機は「ガスタービン」と「ボイラ」が追加される分、範囲が広く見えます。しかし、この2テーマは出題パターンが極めて明確で、丸暗記で高得点を狙えます。12回分の過去問を分析した結果、ガスタービンは㈠が5パターン・㈡が3パターン、ボイラのトラブル語群問題は毎回ほぼ同じ構成です。
一方、五級内はボイラがない代わりに、ディーゼル機関の運転管理に関する4択問題が増えます。こちらは応用力が求められ、暗記だけでは対応しにくい面があります。
結論として、五級機はパターン暗記が得意な人に有利、五級内は実務経験が豊富な人に有利です。
あなたの経歴で判断する|五級機 or 五級内
「自分はどっちを受ければいいか」を判断するための目安です。
| あなたの経歴 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 6級養成修了→内航貨物船で1年以上(または受験資格を満たす見込み) | 五級内 | ボイラ不要。ディーゼル機関の実務知識で4択問題に対応しやすい |
| 6級養成修了→内航タンカー・フェリー等で1年以上 | 五級機 | ボイラ搭載船の経験があれば実感で解ける。ガスタービンは丸暗記5パターンで高得点を狙える |
| 暗記が得意・実務経験は浅い | 五級機 | ガスタービン+ボイラはパターン暗記で高得点を狙える。五級内の4択のほうが応用力を求められる |
| 実務経験は豊富だが机に向かう時間が少ない | 五級内 | ディーゼル機関の運転管理は実務経験で解ける問題が多い。暗記量が少なくて済む |
受験資格として、乗っている船の航行区域と馬力でどちらを受けるかが制限される場合があります。迷ったら地方運輸局の海技試験担当に事前確認してください。
問い合わせるときは、船種・航行区域・主機の種類と出力・乗船履歴・現在の免状を伝えるとスムーズです。
5級海技士(機関)筆記試験の全体像





















試験科目と配点
- キ1(機関1):2時間30分。五級機=5問×100点=500点 / 五級内=4問×100点=400点
- キ2(機関2):2時間。3問×100点=300点
- キ3(機関3):1時間30分。2問×100点=200点
- シ(執務一般):1時間30分。2問×100点=200点
合格基準から逆算する|5級機関の点の取り方
5級機関の筆記は、全科目受験の場合「各科目50%以上」かつ「総合65%以上」が合格ラインです。
つまり、得意科目で取り返す前提で苦手科目を白紙にする戦い方は危険です。キ3やシは配点が小さいからと捨てると、50%未満で科目不合格になります。
戦略としては、まずキ1・キ2・キ3・シの全科目で50%を割らない形を作り、そのうえで頻出テーマの多いキ1・キ2で総合点を積み上げるのが最短です。
勉強の順番としては、最初に丸暗記で取れる固定テーマ(この記事で紹介している10テーマ)を押さえ、次に毎回出る計算問題、最後に記述の厚い問題を仕上げるのが効率的です。「全部を同じ熱量でやる」のではなく、「落としてはいけない科目を作らない」ことを先に意識してください。
筆記式で点を落とさない答案の書き方
5級機関はマークシート式ではなく、語群選択・穴埋め・短答記述・図示問題が混在する筆記式です。知識があるだけでは足りません。問題文を見た瞬間に、答えを「書ける形」にしておく必要があります。
記述問題で点を残すために、以下の3つを意識してください。
① 結論を先に書く:理由や補足は後回し。採点者が最初に結論を確認できる形にします。
② 「3つ答えよ」には3つ書く:指定された数を守ることが最重要です。2つしか書けなければ、その時点で満点は取れません。逆に指定より多く書いても加点はありません。
③ 図問題は名称+位置を正確に:部品名を知っているだけでは足りず、図のどこに配置するかまで再現できるようにしておく必要があります。
たとえば長所を問う問題なら、単語だけを並べるのではなく、「ホワイトメタルは、なじみ性がよく、埋収性があり、耐焼付き性に優れる」のように、そのまま採点しやすい文の形で書く練習をしておくと強いです。
過去問を解くときは、答えを「読む」のではなく「書く」練習をしてください。頭で分かっていても、制限時間内に文章として書けなければ点になりません。
答案の書き方|悪い例と通る例
× 悪い例:なじみ性・埋収性・耐焼付き性
→ 単語の羅列。部分点は入る可能性がありますが、採点者が判断しにくく減点リスクがあります。
○ 通る例:①なじみ性がよい ②異物を埋め込む埋収性がある ③耐焼付き性に優れる
→ 番号を振り、1項目ずつ短い文で完結。「3つ答えよ」に対して3つが明確に区切られています。
問:「ライナ内面上部がラッパ状に広げてある理由を答えよ」
× 悪い例:ピストンの熱膨張
→ キーワードは合っていますが、「何のために」が書かれていません。
○ 通る例:ピストンの熱膨張を吸収し、ピストンリングの挿入を容易にするため
→ 「理由+目的」をセットで一文にする。記述式の基本の型です。
この記事では、直近12回分の過去問(R5年4月期~R8年2月期)を全問分析し、科目別の頻出テーマと効率的な勉強法をまとめました。
5級(機関)は航海と同様に出題パターンの繰り返しが非常にはっきりしています。「何が繰り返し出ているか」を把握してから過去問に取り組むのが圧倒的に効率がいいです。


受験時期の戦略
海技試験は年4回(4月・7月・10月・2月)実施されます。受験時期によって受験者層が変わるという声があります。












出題自体は国交省が作成するため、時期による難易度の大きな差はないと考えられます。ただし、4月期・7月期は乗船中の実務者が休暇を利用して受験するケースが多く、10月期・2月期は養成講習の修了者が集中する傾向があります。
実務的に重要なのは、自分の乗船サイクルに合わせて「確実に休暇が取れる月」を狙うことです。試験日が乗船期間と重なれば受験自体ができません。会社に休暇の希望を出す際は、試験日程を早めに確認しておいてください。
受験申請と過去問の取り方
受験申請:最寄りの地方運輸局(海技試験担当)に申請書を提出します。受付期間は定期試験ごとに決まっており、試験開始日の数週間前に締め切られます。年度・運輸局によって日程が異なるため、必ず最新の受験案内で確認してください。令和8年度の日程は国土交通省のサイトで公開されています。申請書・受験票様式も同サイトからダウンロード可能です。
過去問:国土交通省が直近の過去問をPDFで公開しています。「海技試験 過去問」で検索すれば見つかります。この記事の分析と照らし合わせながら解くのが効率的です。
キ1(機関1)の頻出テーマと勉強法





















問1(五級機のみ):ガスタービン
問1はガスタービンに関する問題で、五級機のみが回答します。12回分析した結果、㈠は5パターン、㈡は3パターンでローテーションしています。
◆ ㈠のパターン(5つのうち毎回1つが出る)


パターンA:穴埋め(構成要素・燃焼器・遠心力・材料)
「ガスタービンは、圧縮機、【⑦】、タービン及び付属装置から構成される」等の穴埋め。語群から選ぶ形式。2回出題。
パターンB:ディーゼル機関と比較した特徴の穴埋め
「構造が【簡単】」「潤滑油の消費量が【少ない】」「回転速度が【高い】」等の空欄に自分で字句を記入する形式。2回出題。
パターンC:特徴の5項目選択
「ボイラ及び復水器は【必要 / 不要】」「後進タービンを設けることが【容易 / 困難】」等の(ア)(イ)2択選択。4回出題。
パターンD:軸流圧縮機 vs 遠心圧縮機の特徴選択
「空気の処理量が【多い / 少ない】」「圧縮機の効率が【低い / 高い】」等。2回出題。
パターンE:長所と短所を2つずつ記述
これだけ記述式。長所は「小形軽量化できる」「振動が少ない」等、短所は「燃料消費率が大きい」「高温部品の寿命が短い」等。3回出題。
◆ ㈡のパターン(3つのうち毎回1つが出る)
図付き部品名選択→ガスタービンの概略図が示され、圧縮機・燃焼器・タービン・減速装置等の名称を語群から選ぶ。6回出題で最多。
始動機関連→「始動機にはどのようなものが用いられるか(2つ)」「始動機が回転させるのはガスタービンのどの部分か」。3回出題。
基本構成要素の役目→圧縮機・燃焼器・タービンそれぞれの役目を記述。1回出題。
問1の攻略法
問2(共通):ディーゼル機関の性能・計測・構造
問2は五級機・五級内の両方が回答する共通問題です。
◆ ほぼ毎回出るテーマ
① 熱勘定(熱勘定線図)
12回中4回出題。最頻出テーマです。出題パターンは以下の通り。
「熱勘定線図の⑦・④・⑨はそれぞれ何損失を示すか」→ 冷却水損失・排気損失・放射損失等
「損失熱量のうち最も大きい割合を占めるものは何か」→ 排気ガスによる損失
「正味熱効率は⑦〜⑨の中の何と何の比か」→ 正味出力となった熱量÷供給熱量
「機械効率は何と何の比か」→ 軸出力÷図示出力
② シリンダ冷却(ラッパ状の理由・清水vs海水)
「ライナ内面上部が僅かにラッパ状に広げてあるのはなぜか」→ ピストンリングの挿入を容易にし、ピストンの熱膨張を吸収するため
「海水の場合に比べて清水の場合の長所は何か(2つ)」→ スケールが付きにくい、腐食が少ない
3回出題。問3でも類似テーマが出るため、合わせると5回以上。
③ 用語説明
「機械損失と機械効率」「図示熱効率と正味熱効率」のセットが2回出題。定義を正確に書けるように暗記してください。
◆ 2〜3回に1回出るテーマ
シリンダライナ摩耗(最多部位=上部+理由3つ)→2回。出力の式(図示出力=図示平均有効圧×行程容積×回転数)→2回。計測(上死点隙間・クランクピン軸受油隙間)→1回。ピストン速度穴埋め→2回。圧縮比→2回。始動弁・弁線図穴埋め→2回。
問3(共通):ピストン・連接棒・燃料噴射ポンプ等
◆ ほぼ毎回出るテーマ
① トランクピストン(構造・材料・穴埋め・図)
12回中4回出題。穴埋め・図・記述がローテーションで出ます。
穴埋めパターン:「ピストンはシリンダヘッドとともに【燃焼】室を形成する」「材料は低速・中速機関では【鋳鉄】、高速機関では【アルミニウム】合金」「クラウン上部の直径は下部より【小さ】い」「側圧を受けるため【スカート】部を長くしている」
図パターン:ピストンの概略図が示され、クラウン・ピストンピン入部・オイルリング等の名称と役目を答える。
② シリンダヘッド復旧時の注意事項3点
「(1)ガスケットは新品を使用する」「(2)シリンダ内に異物がないか確認する」「(3)シリンダヘッドボルトは対角線上に均等に締め付ける」。2回出題だが、回答パターンが完全に固定されているので丸暗記で確実。
③ ピストンリング
「燃焼不良でリングが折れやすい理由」「オイルリングで油がかききれない原因2つ」「新替えの注意事項」等。2回出題。
④ 連接棒
連接棒の図→部品名、穴埋め(上部はピストンピンに、下部はクランクピンに連結)、ボルト折損原因等。3回出題。
問4(五級機のみ)・問5(五級内のみ)
【五級機・問4の構成】
問4は㈠がディーゼル機関の運転管理、㈡がボイラです。
㈠の頻出テーマ:
潤滑装置の経路図→「油だめの潤滑油が主機に入るまでの経路を描いて、次の①〜⑤を図中に示せ。①圧力調整弁 ②油冷却器 ③潤滑油ポンプ ④1次油こし ⑤2次油こし」。12回中2回出題。経路の順番を暗記してください。
潤滑油圧低下原因→「運転中、潤滑油圧(システム油圧)が低下する場合の原因をあげよ」。2回出題。
始動弁関連→「取付け後の確認方法」「さびやすい理由」「漏れの確認方法」。2回出題。
㈡のボイラ頻出テーマ:
2胴D形水管主ボイラの運転トラブル語群選択→これが12回中5回出題の超頻出です。
「⑦ 蒸気管中のドレンの排除が不十分→【ウォータハンマ】」「④ ボイラ清浄剤の使用が不適切→【スケールの付着】」「⑨ 燃料油に水分が混入→【振動燃焼】」「⑩ 給水ポンプが作動不良→【ボイラ水位の異常低下】」
この語群選択は毎回ほぼ同じ組み合わせなので、語群と回答のセットを丸暗記すれば高得点を狙えます。
ボイラ気醸時の弁操作→「閉じておく弁はどれか」「開いておく弁はどれか」。3回出題。
【五級内・問5の構成】
問5の㈠は問4㈠と同一です。㈡は4択のディーゼル機関運転管理問題が出ます。
「排気弁の固着防止の作業に該当しないもの」「始動不能の原因で適当でないもの」「ターニングを行う理由で正しくないもの」等。ボイラの代わりにこれらの4択問題が出ます。
問6(共通):プロペラ・船尾管
◆ 最頻出:海水潤滑式船尾管
12回中7回出題。5級機関の全テーマの中で最も出題頻度が高いです。以下のパターンのどれかが毎回出ます。
「スリーブは、どのようにして軸に取り付けるか」→ 焼きばめ(加熱して膨張させて取り付ける)
「スリーブを取り付けると、どのような利点があるか」→ 軸本体の摩耗を防ぎ、交換が容易
「グランドパッキン部のスリーブが摩耗するのを少なくするため、どのような注意が必要か」→ 海水の供給を十分にする
「船尾管に関する穴埋め」→ 支面材・グランドパッキン箱・材料(リグナムバイタの代わりにゴム製又は合成樹脂製)
◆ プロペラ関連
「プロペラナットを緩める場合、緩める回転方向は何によって判断するか」→ プロペラの回転方向(右回りは左ねじ)。3回出題。
「入渠時、取り外したプロペラはどのような事項について検査するか。3つ」→ 羽根の摩耗・腐食・変形・割れ等。2回出題。
「右回りのプロペラとは、前進のとき、どのように回るプロペラか」→ 船尾から見て時計回り。3回出題。
キ2(機関2)の頻出テーマと勉強法





















問1:ポンプ・冷凍装置・空気圧縮機
◆ ポンプ(㈠)
うず巻ポンプが12回中5回で最多。「正しくないものはどれか(4択)」が2回、「呼び水が必要な場合」「送出量の調整方法」「吸込み側こし器の汚れ判断方法」が記述で出ます。
プランジャポンプが3回。図付きで「上部(④の部分)には何が入っているか→弁」「弁③の役目は何か」「プランジャが上方向に移動すると弁はどう作動するか」。
◆ フロン冷凍装置(㈡)
空気混入時の影響が最頻出(3回)。
「冷媒中に空気が混入した場合、凝縮器内の圧力は【高く】なり、圧縮機の運転に要する動力の【増加】を招き、冷凍機の能力は【低下】する」
「空気が混入すると、【水分】の混入を伴うことが多く、混入した水分が【膨張】弁で氷結する原因となる」
この穴埋めは回答がほぼ完全に固定されています。丸暗記してください。
◆ 空気圧縮機
「空気圧縮機の弁の略図」→弁の役割と部品名の語群選択が2回。「たて形2段空気圧縮機の運転中注意事項」の穴埋めが2回。「運転中の注意事項を記せ」の記述が1回。
問2:電気(同期発電機・誘導電動機・蓄電池・電気設備)
◆ 同期発電機
12回中7回出題。最も出る電気テーマです。
記述パターン:「界磁巻線に供給される電気は直流か交流か」→直流。「原動機が駆動しているのは電機子巻線か界磁巻線か」→界磁巻線。「負荷が増すと指針の示度が大きくなるのは電圧計と電流計のどちらか」→電流計。「ガバナモータスイッチの役目は」→原動機の回転速度を調整する(周波数の調整)。
穴埋めパターン:「電気を発生するところが回転するものを回転【電機子】形、磁極が回転するものを回転【界磁】形という」「自励式は発生した電気の一部を【整流】装置により【直】流に変換し…」
◆ 誘導電動機(かご形)
5回出題。「運転中、騒音が高くなる原因は何か(3つ)」「電流計の示度について注意すること(2つ)」「ブラシとスリップリングを必要とするか」「回転子及び固定子のうち回転磁界を生じるのはどちらか」→固定子。
◆ 制御装置の方式
「(1)大きな出力が得られる→【油圧式】」「(2)火災発生のおそれがない→【空気式】」「(3)遠距離の伝達に遅れがある→【空気式】」「(4)自動記録装置と組み合わせて使用する→【電気式】」。2回出題。完全にパターン固定。
◆ 接地(アース)発見法
「接地箇所があることを配電盤の【アースランプ(接地灯)】によって発見する。次に配電盤上の送電中の【ヒューズ(又は開閉器)】を1個ずつ落としてみて…」。2回出題。穴埋めの答えが毎回同じ。
問3:計測器具・工具・弁・圧力計
キ2の問3は回によって問2の後半に含まれることもありますが、出題テーマは以下の通りです。
ブルドン管圧力計→「ブルドン管の断面はどのような形か」→楕円形。「圧力計の最高目盛は常用使用圧の何倍が適当か」→1.5〜2倍。2回出題。
船内工具図→名称→工具の略図が示され、語群から名称を選ぶ。たがね、打抜きポンチ、モンキレンチ、箱スパナ等。2回出題。
ガラス製棒状温度計→「封入される液体は(2つ)」→水銀、アルコール。「金属製のさやにおさめて使用することがあるのはなぜか」→破損防止。2回出題。
キ3(機関3)の頻出テーマと勉強法





















問1:燃料油・潤滑油・燃焼・用語・材料
◆ 最頻出:ディーゼル機関用潤滑油(システム油)の性状変化
12回中5回出題。キ3で最も出るテーマです。
出題は2パターンあります。
パターンA:「長時間使用した場合、どのような性状が変化してくるか。5項目あげよ」
パターンB:「使用中に変質する原因をあげよ」
パターンAの回答は以下を丸暗記してください。①粘度が変化する(増加する)、②引火点が低下する、③色が濃くなる(暗色化する)、④不溶解分(スラッジ)が増加する、⑤酸価(全酸価)が増加する。
◆ 用語説明
12回中8回、何らかの用語説明が出題されています。以下のセットで丸暗記してください。
「ゲージ圧」→大気圧を0として測った圧力。「絶対圧」→完全真空を0として測った圧力。ゲージ圧+大気圧=絶対圧。
「潜熱」→物質の状態変化(固体→液体、液体→気体)のときに必要な熱で、温度変化を伴わない。「顕熱」→温度変化を伴う熱。
「完全燃焼」→燃料中の炭素が十分な酸素と反応して二酸化炭素になること。「不完全燃焼」→酸素が不足し一酸化炭素やすすが発生すること。
「密度」→単位体積あたりの質量。「慣性」→物体が現在の運動状態を続けようとする性質。
◆ 材料(青銅・黄銅・鋳鉄)
12回中6回出題。穴埋めか4択のどちらかで出ます。
以下の3つの合金を確実に区別してください。
「青銅(砲金)」→銅とすずを主成分。海水中で腐食しにくい。軸受メタル用としては摩耗が少ない。
「黄銅(真ちゅう)」→銅と亜鉛を主成分。鋳造が容易。海水中では腐食しやすい。
「鋳鉄」→一般に、もろいから加熱しても鍛造することはできない。圧縮力に強い。
◆ 燃焼の3要素
「燃焼の3要素(条件)は何か」→可燃物、酸素(空気)、点火源(着火温度以上の熱)。「燃焼と爆発の違いは」→燃焼速度が極めて速いものが爆発。「完全燃焼の場合、炭素は何に変わるか」→二酸化炭素(CO₂)。3回出題。
◆ 燃料重油
「C重油の場合、加熱するのは何のためか」→粘度を下げて噴霧を良くするため。「引火点は高い方がよいか低い方がよいか」→貯蔵上、高い方がよい。4回出題。
問2:船体・非破壊検査・計算問題
◆ ホワイトメタルの長所
「滑り軸受メタルの材料として、どのような点が優れているか」→なじみ性がよい、埋収性がよい(異物を埋め込む性質)、耐焼付き性がよい、摩擦係数が小さい。3回出題。
◆ 船体(主要寸法・船首形状)
「船の大きさを示す4つの主要寸法は何か」→全長(または垂線間長)、全幅(または型幅)、型深さ、喫水。「船首の形状を1つ描き名称を記せ」→直立型船首、傾斜型船首(クリッパー型)、球状船首(バルバスバウ)のいずれか。3回出題。
◆ 非破壊検査
穴埋め形式で出ます。「【目視】検査は、特別な手段を用いることなく【外部】から傷や腐食の状況を観察する方法」「打音(打診)検査は、対象物を【ハンマー】や打音棒などを用いてたたき…」「【浸透探傷】は、対象物の表面に【浸透液】を塗り…」。2回出題。
◆ 計算問題(毎回1問)
キ3の問2には毎回計算問題が1問含まれます。計算テーマは後述の「計算問題の解き方」で詳しく説明します。
シ(執務一般)の頻出テーマと勉強法





















問1:当直基準・入渠点検・燃料油管理・応急工作
◆ ㈠の頻出テーマ
航海当直基準(運輸省告示)穴埋め→12回中3回出題。
「航海当直を開始しようとするときは、あらかじめ機関の【状態】を確認すること」「機関区域及び操舵機室を適当な間隔をおいて【点検】するよう措置すること」「機関の【故障】を発見したときは、適切な【修理】を行うよう措置すること」「船橋からの【指示】を直ちに実行すること」「航海当直を引き継ぐ前に機関に関するすべての【事項】を適切に記録すること」
入渠中でなければ点検整備ができない機関部関係事項→3回出題。回答例:船底弁・海水吸入弁の点検整備、プロペラの検査、船尾管の点検、船底・船側外板の塗装等。
燃料油の船内貯蔵管理注意事項→3回出題。空気抜管の位置、閉鎖時期、セットリングタンクの毎日の作業(ドレン抜き)等。
◆ ㈡の頻出テーマ
機関備品及び消耗品→12回中5回出題。シで最も出るテーマ。
「備品とはどのようなものか」→使用に耐える期間が比較的長く、繰り返し使用できるもの
「光明丹は何に使用されるか」→金属面の当たり(接触状態)を確認するために使用
「ベルトワックスは何に使用されるか」→Vベルトの滑り止めに使用
この3つの回答はほぼ毎回同じです。丸暗記してください。
はんだ付け作業→「準備するもの」「失敗しないための注意」「終了後に接合部を拭き取る理由」→フラックス(腐食性)の残留を除去するため。2回出題。
やすり作業→「かけ方の名称を2つ」→直進法(まっすぐ)、斜進法(斜め)。「荒削り後に使う目の粗さ」→中目。2回出題。
問2:荒天準備・海洋汚染防止・保護具・ビルジ処理
機関室における荒天準備作業→3回出題。可動物の固縛、ビルジの排出、燃料油・潤滑油の補給、通風装置の閉鎖、スペアパーツの固定等。
海洋汚染防止(排出規制)→3回出題。「船舶からの排出が規制されるものは何か。4つ」→油、有害液体物質、廃棄物、排出ガス(大気中への放出)。問題文が「海洋への排出」なのか「船舶からの排出・放出」なのかで答え方が変わるため、問題文をよく読んでください。
保護具(作業別)→3回出題。「やけどのおそれのある作業」→革手袋、前掛け、保護眼鏡。「粉じんを発散する場所」→防じんマスク、保護眼鏡。「騒音の激しい場所」→耳栓、耳覆い。
ビルジ処理→「機関室内にたまったビルジは、非常の場合及び陸揚げする場合を除き、どのように処理するか」→油水分離器を通して排出する。2回出題。
計算問題の解き方【過去問で実践】





















① プロペラ速度の計算(スリップ含む)
◆ 基本公式
プロペラの理論上の速度=プロペラピッチ × 毎分回転数
実際の船速はスリップ分だけ遅くなります。
スリップ=(理論速度 − 実際速度)÷ 理論速度 × 100(%)
【例題】プロペラ速度の計算
▼ 解き方
使う公式:理論速度=ピッチ×回転数、スリップ=(理論−実際)÷理論×100%
1.4 × 330 = 462 m/分Step2 実際速度を出す(スリップ20%を引く)
462 ×(1 − 0.20)= 462 × 0.8 = 369.6 m/分
Step3 航海距離をmに変換
450 × 1852 = 833,400 m
Step4 所要時間を出す
833,400 ÷ 369.6 = 2,254.9分 ≒ 約37時間35分
💡 ポイント:海里→mの変換(×1852)と分→時間の変換(÷60)を忘れないこと。スリップ率は「1−スリップ率」を掛けるだけです。
② 箱形タンクの容積・油量計算
【例題】箱形タンクの容積・油量計算
▼ 解き方
使う公式:容積=縦×横×高さ、1m³=1000L
1.8 × 2 × 1.2 = 4.32 m³Step2 燃料油の量を出す
4.32 × 0.85 = 3.672 m³
Step3 使用できない部分(底面15cm)を出す
1.8 × 2 × 0.15 = 0.54 m³
Step4 使用できる量を出す
3.672 − 0.54 = 3.132 m³
Step5 リットルに換算する
3.132 × 1000 = 3,132リットル
💡 ポイント:m³とLの変換(1m³=1000L)を最初にやっておくとミスが減ります。底面積さえ出せば、あとは割り算だけ。
③ 熱量の計算
【例題】熱量の計算
▼ 解き方
使う公式:熱量=質量×温度差×比熱
75 − 25 = 50℃Step2 質量をkgに変換
3.25 t = 3,250 kg
Step3 必要熱量を出す
3,250 × 50 × 2.1 = 341,250 kJ
(重力単位系の場合:3,250 × 50 × 0.5 = 81,250 kcal)
💡 ポイント:t→kgの変換(×1000)を忘れないこと。比熱の単位がkJ/(kg·℃)かkcal/(kg·℃)かで答えの単位が変わります。問題文の指定に合わせてください。
④ 仕事率・動力の計算
【例題】仕事率(動力)の計算
▼ 解き方
使う公式:仕事率P=力F×距離d÷時間t。SI単位系ではF=質量×9.8
F = 700 × 9.8 = 6,860 NStep2 仕事率を出す
P = 6,860 × 8 ÷ 20 = 54,880 ÷ 20 = 2,744 W ≒ 約2.74 kW
(重力単位系の場合:700 × 8 ÷ 20 = 280 kgf·m/s)
💡 ポイント:SI単位系では「×9.8」でN(ニュートン)に変換するのが最初のステップ。重力単位系(kgf)で解く場合は「×9.8」は不要です。問題文でどちらの単位系か確認してください。


⑤ よくある失点パターン
計算問題は公式さえ覚えれば解けますが、本番で点を落とすのは「計算ミス」ではなく「変換ミス」です。以下の失点パターンを事前に潰しておいてください。
◆ 単位変換の忘れ
t→kgの変換(×1000)、cm→mの変換(÷100)、海里→mの変換(×1852)、分→時間の変換(÷60)。これらを1つでも忘れると答えが桁違いになります。計算に入る前に、問題文の単位をすべてSI基本単位(m, kg, s)に揃えるクセをつけてください。
◆ 指定数の不足
「3つ答えよ」に2つしか書かない、「5項目あげよ」に4項目しか書かない。これは知識不足ではなく読み落としです。問題文の指定数に下線を引いてから解き始めてください。
◆ m³とLの混同
タンク容積の問題で、途中までm³で計算して最後にLに変換し忘れるパターンが多いです。1m³=1,000Lです。
◆ SI単位系と重力単位系の混在
仕事率の問題で「×9.8」が必要か不要かは単位系で決まります。問題文に「N(ニュートン)」「W(ワット)」とあればSI単位系(×9.8が必要)、「kgf」「kgf·m/s」とあれば重力単位系(×9.8は不要)です。
計算問題のまとめ
- プロペラ速度:ピッチ×回転数=理論速度。スリップ分を引いて実際速度
- タンク容積:縦×横×高さ。底面の使用不能部分を引く
- 熱量:質量×温度差×比熱
- 仕事率:力×距離÷時間。SI単位系では力=質量×9.8
- 歯車回転速度:大歯車の歯数×大歯車の回転速度=小歯車の歯数×小歯車の回転速度
5級航海の筆記もあわせて受ける人はこちら。機関と航海を同時に受ける人は多いです。
こちらもCHECK
-



-
5級海技士(航海) 筆記試験の傾向と対策|過去問12回分析頻出テーマ
5級海技士(航海)筆記試験の過去問12回分を全問分析し、航海・運用・法規の科目別に頻出テーマをランク付けしました。計算問題の解き方や次回の出題予想まで、効率よく合格するための情報をまとめています。
続きを見る
次回試験の出題予想【R8年7月期】





















予想の前提
最終更新:2026年5月(R7年10月期・R8年2月期の出題を反映・原文準拠版DB対応)
※R8年4月期の過去問が公開され次第、予想を更新します。
キ1の出題予想
問1(ガスタービン・五級機)
直近2回はR7/10「長所短所2つずつ+穴埋め語群14択」、R8/2「軸流vs遠心+始動機」。
→ 次回の予想:パターンB「特徴穴埋め(構造簡単/複雑・潤滑油・回転速度・小形化)」またはパターンC「特徴5項目選択」が有力。㈡は図付き部品名選択の番(直近2回で出ていない)。
問2(ディーゼル機関性能・共通)
直近2回はR7/10「出力の式+冷却不足」、R8/2「ピストン速度穴埋め+弁開閉時期」。
→ 次回の予想:熱勘定(線図の読み取り)が最有力。直近2回で出ていない。用語説明(機械損失/機械効率・図示熱効率/正味熱効率)も候補。
問3(ピストン等・共通)
直近2回はR7/10「トランクピストン図+始動弁ガス漏れ」、R8/2「シリンダ図+ピストンリング」。
→ 次回の予想:シリンダヘッド復旧注意3点が有力(直近2回で出ていない)。連接棒の図または穴埋めも候補。
問4(五級機)・問5(五級内)
直近2回はR7/10「潤滑装置経路図+ボイラ直接取付弁+清浄剤不正しいもの」、R8/2「潤滑油圧低下原因+常時開弁+ウォータハンマ防止」。
→ 次回の予想:㈡は2胴Dボイラ運転トラブル語群選択がそろそろ来る(前回はR6/10以来出ていない)。㈠は始動弁関連(取付確認・さび理由・漏れ確認)または始動直後注意事項が候補(ともに直近2回で出ていない)。
問6(プロペラ・共通)
直近2回はR7/10「ナット・材料・締付け参考+ミッチェルスラスト図」、R8/2「ナット緩め・押込み・締付後+プロペラ軸腐食」。
→ 次回の予想:入渠時プロペラ検査事項3つが有力。㈡は海水潤滑式船尾管スリーブ(取付方法・利点)がしばらく出ていない。
キ2の出題予想
直近2回はR7/10「うず巻ポンプ正しくないもの+霜原因+2段空気圧縮機+電気機器穴埋め+接地発見法+ブルドン管圧力計+工具図」、R8/2「うず巻ポンプ記述+冷凍漏えい検査+同期発電機記述+電気抵抗+エアギャップ+弁図+操舵装置穴埋め」。
→ 問1:プランジャポンプの図、フロン冷凍装置の空気混入穴埋めが候補(ともに直近2回で出ていない)。
→ 問2:誘導電動機の詳細(騒音原因・電流計注意・ブラシ要否)が有力(直近で出ていない)。制御装置方式の語群選択も候補。
→ 問3:自動制御動作の種類、ガラス製棒状温度計が候補。
キ3の出題予想
直近2回はR7/10「燃料油加熱→質量・粘度・体積変化+水銀柱・熱量・水頭圧計算+ホワイトメタル+プロペラ回転」、R8/2「LO性状不適当4択+用語(ゲージ圧・密度・慣性)+スリップ+材料穴埋め+平均ピストン速度計算」。
→ 問1:LO性状変化5項目(長時間使用)が最有力。直近2回は「不適当4択」と「燃料油加熱」が出たので、「性状変化5項目をあげよ」パターンの番。燃焼の3要素も候補。
→ 問2:プロペラスリップ+式、船体(トン数・船首形状)、タンク容積計算が候補。
シの出題予想
直近2回はR7/10「入渠点検+機関日誌+ビルジ処理+小破口浸水」、R8/2「航海当直基準穴埋め+備品消耗品+海水管穴塞ぎ+保護具5つ」。
→ 問1㈠:燃料油船内貯蔵管理注意事項が有力(直近2回で出ていない)。測深(サウンディング)要領も候補。
→ 問1㈡:はんだ付け作業またはやすり作業が有力(直近で出ていない)。
→ 問2:海洋汚染防止(排出規制4つ)+機関室荒天準備作業が候補。
乗りながら勉強する人への最短ルート






5級の受験者の多くは、6級養成講習を修了して乗船しながら受験する人です。勉強時間は限られています。
5級機関の筆記対策で定番はこれです。
おすすめ教材
海技士5E 解説でわかる問題集(海文堂・¥3,300)
→ 頻出問題を図解+専門用語の補足付きで解説。「丸暗記ではなく理解して覚えたい人」向け。5級機関の全範囲をカバーしており、この記事の出題分析と合わせて使えば効率的です。
この記事の分析データを活かした最短ルートを提案します。以下の4ステップを、14日間または28日間のスケジュールに落とし込んで進めてください。
ステップ1:丸暗記で取れるテーマを先に潰す(全科目共通)
14日プラン→Day1〜3 / 28日プラン→Week1
以下の10テーマは、回答パターンが完全に固定されています。これだけで全体の3割以上をカバーできます。船上での隙間時間は、この暗記にあててください。テキストを読むだけでOKなので、机がなくてもできます。
→ LO性状変化5項目(キ3)
→ 海水潤滑式船尾管スリーブの取付・利点(キ1-問6)
→ 同期発電機の基本問答(キ2)
→ フロン冷凍装置の空気混入影響穴埋め(キ2)
→ 材料の区別:青銅・黄銅・鋳鉄(キ3)
→ 機関備品消耗品:光明丹・ベルトワックス(シ)
→ 航海当直基準穴埋め(シ)
→ 保護具の作業別対応(シ)
→ ガスタービンの特徴5パターン(キ1-問1・五級機)
→ 2胴Dボイラのトラブル語群(キ1-問4・五級機)
ステップ2:記述系の頻出テーマを自分の言葉で書く練習
14日プラン→Day4〜7 / 28日プラン→Week2
ここからは「読む」のではなく「書く」練習です。船上ではノートに手書きで回答を書いてみてください。休暇中なら時間を計って本番形式で。
→ 熱勘定(損失名・効率の比)
→ シリンダ冷却(ラッパ状理由・清水長所)
→ トランクピストン(構造・材料)
→ 潤滑装置の経路図
→ 入渠中の点検整備事項
→ 荒天準備作業
ステップ3:計算問題の公式確認
14日プラン→Day8 / 28日プラン→Week3前半
公式は4つだけです。1日あれば覚えられます。あとは単位変換のミスを潰すだけ。
→ プロペラ速度(ピッチ×回転数×(1−スリップ率))
→ タンク容積(縦×横×高さ)
→ 熱量(質量×温度差×比熱)
→ 仕事率(力×距離÷時間)
ステップ4:過去問を解く(直近6回分で十分)
14日プラン→Day9〜12(3回分+間違い復習)/ 28日プラン→Week3後半〜Week4
12回分すべてやる必要はありません。この記事で頻出パターンを把握した上で、直近6回分を通しで解けば十分です。過去問は国土交通省のサイトからダウンロードできます。
14日プランの場合、Day13〜14は間違えたテーマの復習にあてます。28日プランの場合は、直近6回分をすべて通しで解き、間違えた箇所をステップ1〜3に戻って復習してください。
過去問は1回解いて終わりにすると効率が悪いです。6回分を3周するのが理想です。
1周目:解けなくてもいいので、最後まで通して見る。「どのテーマが繰り返し出ているか」をこの記事の分析と照らし合わせて確認します。
2周目:丸暗記で取れた問題と、文章にできず落とした問題を分けます。落とした問題だけステップ1〜3に戻って復習してください。
3周目:時間を測って本番形式で解きます。5級機関は知識不足より「書くのが遅い」「指定数を落とす」ことで点を失いやすいので、最後は必ず時間を意識して仕上げてください。
5級はゴールではなく、4級への踏み台です。4級に直接進みたい人は、次の記事で4級機関の頻出テーマと勉強法を確認してください。
こちらもCHECK
-


-
4級海技士(機関)筆記試験の頻出テーマと勉強法|過去問12回分析
4級海技士(機関)筆記試験の過去問12回分を全問分析し、科目別の頻出テーマをランク付けしました。四級機と四級内の違い、計算問題の解き方、乗船中の最短勉強ルートまで解説します。
続きを見る
試験当日の時間配分と解く順番
本番で点を落とさないための運用
- 得意な問題から解く:丸暗記で取れるテーマ(ガスタービン・ボイラ語群・LO性状変化等)を先に片付けて、確実な得点を確保してください
- 計算問題は後回しでもいい:計算は時間がかかるので、記述問題を先に終わらせてから取りかかるほうが安全です
- 空欄を作らない:記述式は白紙=0点です。完璧に書けなくても、キーワードを含む文を1行でも書けば部分点の可能性があります
- 残り10分で見直し:指定数の不足(「3つ答えよ」に2つしか書いていない)と単位変換ミスを最優先で確認してください
筆記合格後の流れ
筆記に合格したら、次は口述試験と身体検査です。
筆記合格後のステップ
① 身体検査:3〜5級は口述試験当日に実施されます。視力・聴力・色覚等の検査です。
② 口述試験:筆記合格後、別途日程が発表されます。集合時刻は試験官ごとに異なるため、事前の確認が必要です。口述では海技試験六法等の持ち込みが認められています。
③ 免状申請:口述合格後、地方運輸局に海技免状の交付申請を行います。海技士の各種申請は2026年3月からオンライン対応も始まっています。
まとめ
この記事のポイント
- 5級海技士(機関)の筆記試験はキ1・キ2・キ3・シの4科目。語群選択・穴埋め・短答記述・図示問題が混在する筆記式
- 合格基準は各科目50%以上かつ総合65%以上。苦手科目を捨てると科目不合格になる
- 五級機と五級内の違いはキ1の選択問題のみ。五級機はガスタービン+ボイラが追加されるが、パターン暗記で高得点を狙える
- LO性状変化5項目(12回中5回)、海水潤滑式船尾管(7回)、同期発電機(7回)が3大頻出テーマ
- 計算問題はプロペラ速度・タンク容積・熱量の3パターンが主流。単位変換ミスに注意
- 乗りながらの勉強は「丸暗記テーマ→記述練習→計算公式→直近6回の過去問」の順が最効率。14日・28日のスケジュールで計画を立てる
- 5級は4級への最短の踏み台。6級のまま留まれば使い倒されるだけ
この記事を読んだあと、最初にやること3つ
- ① 受験区分を確認する:自分が五級機と五級内のどちらで受験できるかを確認してください。船の条件で決まる場合があります。迷ったら地方運輸局に問い合わせを
- ② 直近6回分の過去問を集める:国土交通省のサイトからダウンロードできます。全部解く前に、まずこの記事の頻出分析で「何が繰り返し出ているか」を把握してください
- ③ 丸暗記10テーマから始める:「最短ルート」のステップ1にある10テーマから手をつけてください。最初の3日で「固定で点になる部分」を固めるのが最効率です
※この記事は過去問12回分(R5年4月期〜R8年2月期)の分析と、船員コミュニティの口コミをもとに構成しています。口コミ部分は投稿者の主観であり、すべての職場に当てはまるものではありません。出題傾向は変更される場合があります。最新の試験情報は国土交通省・地方運輸局の公式サイトでご確認ください。