※この記事は過去問14回分(R5年4月期〜R8年7月期)の分析をもとに構成しています。出題傾向は変更される場合があるため、最新の試験情報は国土交通省・地方運輸局の公式情報をご確認ください。
この記事はこんな方におすすめ
- 「4級海技士(機関)の筆記試験、何から勉強すればいいかわからない」
- 「四級機と四級内、どっちを受けるか整理したい」
- 「乗船しながら限られた時間で効率よく合格したい」
- 「過去問を解いてるけど、どこが頻出なのか整理したい」
- 「次回の試験で何が出るか、ある程度目星をつけたい」
4級海技士(機関)は、内航海運の標準免状とも言えるレベルです。5級でも乗れる船はありますが、応募できる求人の件数・船種、現場で任される役職に大きな差が出ます。沿海区域の499トン船が中心の内航で機関長を目指すなら、4級は最低限押さえておきたい免状です。
4級海技士(機関)筆記試験の全体像





















試験科目と配点は以下の通りです。
試験科目と配点
- キ1(機関1):2時間30分。四級機=5問×100点=500点 / 四級内=4問×100点=400点
- キ2(機関2):2時間。3問×100点=300点
- キ3(機関3):1時間30分。2問×100点=200点
- シ(執務一般):1時間30分。2問×100点=200点
この記事では、直近14回分の過去問(R5年4月期〜R8年7月期)を全問分析し、科目別の頻出テーマと効率的な勉強法をまとめました。
4級は5級と比べて出題バリエーションが広く、毎回2〜3問は過去14回に前例のない新作が入ります。それでも14回分を並べると明確なローテーションパターンが見えてきます。「何が繰り返し出ているか」を把握してから過去問に取り組むのが圧倒的に効率がいいです。
合格基準と科目合格のしくみ
4級筆記は「満点を狙う試験」ではありません。合格ラインを超える設計で取る試験です。
全科目を受ける場合:各科目で50%以上を取りつつ、全体で65%以上取れば筆記合格です。
一部科目だけ受ける場合:受けた科目それぞれで65%以上が必要です。
また、全体では不合格でも、65%以上取れた科目は科目合格として有効期間内で次回以降に持ち越せます。
つまり勉強の戦略は、まず頻出テーマで取りこぼしを減らし、次に記述で安定して50〜65%を超える科目を増やす──という考え方が効率的です。苦手科目をゼロから完璧にするより、全科目で「落ちない点数」を作る方が4級は受かりやすいです。
科目別に見ると、キ3(燃料油・潤滑油・計算)とシ(当直交代・荒天準備等)は頻出テーマの繰り返しが多く、短期間でも点にしやすい科目です。ここを「取り科目」にして確実に65%以上を確保し、キ2は電気計算と頻出論点を落とさない、キ1は苦手分野があっても50%を割らない──この配分が現実的な合格戦略です。
受験スケジュールと申請の注意点
海技士国家試験は4月・7月・10月・2月の年4回あります。申請締切と必要書類は地方運輸局の案内で確認してください。仕事をしながら受ける人ほど、勉強以前に申請ミスが痛いです。出願前に、受験種別・受験地・申請締切・必要書類の4点は必ずチェックしておくのがおすすめです。
4級の記述問題は「知っている」だけでは点にならない
4級は5級と比べて「理由を書け」「手順を記せ」が増えます。答えを知っていても文章にできないと点になりません。
過去問14回分を分析すると、記述問題の出題パターンは大きく3つに分かれます。
①「性質・必要事項をあげよ」型:結論→要点を3〜5個で列挙する構成が安定します。例:「潤滑油の性質を5つあげよ」「燃焼器に要求される事項」
②「理由を述べよ」型:結論→なぜそうなるかの因果関係を書く構成です。例:「低負荷運転が困難になる理由」「冷却水温度が高過ぎるとどうなるか」
③「手順・要領を記せ」型:準備→実施→確認の時系列で書くのが安全です。例:「当直交代要領」「主蒸気止め弁通気要領」「荒天準備」
4級の記述でよくある失点は、「知っているのに答案が短すぎる」ことです。たとえば「低負荷運転が困難になる理由」を聞かれているのに、「燃焼が悪いから」とだけ書くと点になりません。「低負荷運転では燃焼室温度や圧縮終期温度が十分に上がらず、燃料の噴霧・着火・燃焼状態が悪化しやすいため」と書けると、理由として採点される答案になります。
「要領を記せ」系の問題も同様で、手順を箇条書きにするだけでなく、準備→実施→確認の順に並べないと抜けが出やすいです。記述問題は「単語を知っているか」より「採点者に順序立てて伝わるか」で差がつきます。
答案の書き方|悪い例と通る例
× 悪い例:燃焼効率・圧力損失・温度分布
→ 単語の羅列。部分点は入る可能性がありますが、採点者が判断しにくく減点リスクがあります。
○ 通る例:①燃焼効率が高いこと ②圧力損失が少ないこと ③出口温度分布が均一であること ④始動が容易であること
→ 番号を振り、1項目ずつ短い文で完結させます。
問:「シリンダヘッドがシリンダライナに比べて熱による不同膨張を生じやすい理由」
× 悪い例:形が複雑だから
→ キーワードは合っていますが、「だから何が起きるのか」が書かれていません。
○ 通る例:吸排気弁孔・噴射弁孔・冷却水通路などが集中して形状が複雑であり、肉厚が部分的に異なるため、燃焼ガスを受ける面と冷却される面との温度差が大きくなるため
→ 「構造の特徴+その結果」をセットで一文にするのが記述式の基本の型です。
過去問を解くときは正解を見るだけで終わらせず、30〜60字で自分の言葉に直して1回書くのがコツです。この一手間だけで記述の安定感がまるで変わります。
過去問は「直近2回を飛ばして、その前」を厚くやる





















これは今回の分析で分かった、この記事で最も実用的な発見です。
直近のR8年7月期(14回目)の出題を1問ずつ過去13回と突き合わせたところ、約4割が過去の回とほぼ同文の使い回しでした。
では、その使い回し元はどの回だったのか。
R8年7月期の「ほぼ同文」問題はどこから来たか
- 直近2回(R8/2・R8/4)からの再利用:0問
- 3回前(R7/10)から:2問(プロペラ軸検査4択、操舵装置4要素)
- 残りはすべて4回前より古い回から。平均すると約7回前の問題が戻ってきています
- 主な出典:R5/7・R5/10(燃料油性状、プロペラ軸検査)、R6/2(吸排気弁駆動装置図)、R6/7(蒸気タービン構成要素、機関日誌)、R6/10(軸流vs遠心、シリンダヘッド、入渠工事中の注意)、R7/2(同期発電機)、R7/4(プロペラピッチ計測)
つまり、直近2回の過去問は「すでに使われた札」であり、次の試験に同じ形で戻ってくる確率が極めて低いということです。
なお5級機関では「直近3回からの再利用ゼロ」というさらにきれいな傾向が出ましたが、4級では3回前(R7/10)から2問戻っています。4級で安全に切れるのは直近2回までと考えてください。
過去問を解く順番(推奨)
- まず3〜10回前(R5/10〜R7/10あたり)を厚くやる。ここが次回の出題プールです
- 直近2回(R8/4・R8/7)は「出題形式と時間配分の確認用」に1周だけ。同じ問題が戻る確率は低いです
- 飛ばした直近2回分も、次々回以降には戻ってくるので捨てる必要はありません
四級機と四級内の違い|どっちを受けるべきか





















四級機と四級内の試験範囲の違いは以下の通りです。
四級機と四級内の試験範囲の違い
【キ1(機関1)の選択問題】
- 四級機:問1, 2, 3, 4, 6(500点)→ 蒸気タービン+ガスタービン(問1)+2胴D形水管主ボイラ(問4㈡)が追加
- 四級内:問2, 3, 5, 6(400点)→ 主ボイラなし。代わりに補助ボイラ(問5㈡)が出題
キ2・キ3・シ(執務一般)は完全共通です。
5級と同じ構造ですが、4級の四級機は蒸気タービンの問題が本格的です。5級ではガスタービンだけでしたが、4級ではSTプラント系統図やST断面図の部品名まで問われます。ただし、出題パターンは限られており、すべて暗記可能です。
四級内は補助ボイラが追加されますが、こちらも10パターンの繰り返しなので対策しやすいです。
どちらを受けるか迷ったときの判断軸はシンプルです。今乗っている船の機関だけを考えるなら四級内、将来の転職先や配乗の選択肢を広げたいなら四級機です。四級機はSTプラントと主ボイラの暗記が上乗せになりますが、パターン数は限られているので、勉強量の差は見た目ほど大きくありません。
なお、内燃機関で受験する人は、申請書に「内燃」を必ず記入・マークしてください。ここを忘れると無限定(四級機)扱いになり、蒸気タービンや主ボイラも試験範囲に入ってしまいます。申請時の記入漏れだけで試験内容が変わる致命的なミスなので、出願前に必ず確認してください。
キ1(機関1)の頻出テーマと勉強法





















問1㈠(四級機のみ):蒸気タービン
問1㈠は蒸気タービンに関する問題で、四級機のみが回答します。14回分析した結果、3大パターンで9/14回をカバーしています。
◆ 最頻出:STプラント系統図(語群選択)
14回中3回出題で最多。船用蒸気タービンプラントの系統図が示され、(ア)〜(オ)の機器名を語群(①主給水ポンプ ②エコノマイザ ③第3段給水加熱器 ④第1段給水加熱器 ⑤復水ポンプ ⑥デアレータ)から選ぶ形式です。加えて「真空ポンプの役目は何か」「タービンから流れる蒸気を何というか(→抽気蒸気)」が問われます。
語群と配置の組み合わせを押さえれば、かなり得点しやすいです。
◆ ST断面図(部品名称+形式名)
3回出題で系統図と並ぶ最頻出パターン。2種類のバリエーションがあります。
パターン①(R6/4・R8/2):ST主機の一部の図で、Ⓐ〜Ⓓの名称を語群(①ノズル ②ロータ ③動翼 ④静翼)から選び、「この形式のタービンの名称は何か(→衝動タービン)」「前進タービンの高圧側か低圧側か(→低圧側)」を答えます。
パターン②(R7/2):ST断面図で、Ⓐ〜Ⓓが動翼・ノズル・ラビリンスパッキン・仕切板(ダイヤフラム)のどれかを答え、Ⓔ部分の蒸気名称(→漏洩蒸気)を答えます。
◆ STプラント復水装置系統図
2回出題。①のポンプ名称、②③の名称、④⑤の管内を流れる水の出所、主復水器内の空気排除が必要な理由を問われます。
◆ その他(各1〜2回)
ST主機潤滑装置の管系統図(2回・R5/4とR8/4)、ST主復水器(真空装置名+器内圧力変化+構成要素役目、1回)、ST危急遮断装置の作動状態5つ(1回)、単式衝動ST構成図(1回)、ST構成要素の役目単独(1回・R8/7)。
R8/7では「ノズル・動翼・仕切板の役目をそれぞれ記せ」という短い記述単独で出ました。これはR6/7で主復水器とセットで出ていた後半部分が、単独問題として独立したものです。連結問題の片割れが後に単独で出るのは4級でよくあるパターンなので、セット問題も分解して覚えておいてください。
問1㈡(四級機のみ):ガスタービン
14回中6回が「性能及び構造上で要求される事項をあげよ」という記述問題です。対象が「圧縮機」「燃焼器」「タービン」の3つでローテーションしています。
この3つの要求事項をそれぞれ暗記すれば、㈡の半分はかなり得点しやすくなります。
圧縮機の要求事項:効率が高いこと、安定運転範囲が広いこと、翼の汚れに強いこと、小形軽量であること
燃焼器の要求事項:燃焼効率が高いこと、圧力損失が少ないこと、出口温度分布が均一であること、始動が容易であること、不完全燃焼を起こさないこと
タービンの要求事項:高温高圧ガスに耐える材料を使用すること、翼の冷却が十分であること、効率が高いこと、振動が少ないこと
残りの8回は、GT圧縮機の形式+小形用+駆動動力%(2回)、GT圧縮機の軸流vs遠心比較(2回)、GT特徴穴埋め(1回)、GT構成要素穴埋め(1回)、航空転用形GT図の部品名(1回)、GTタービンの役割+構成要素+始動方法(1回)です。
問2(共通):ディーゼル機関の性能・構造
問2は四級機・四級内の両方が回答する共通問題です。
◆ 最頻出:点火順序
14回中3回出題。以下の3点がセットで出ます。


(1) 多シリンダ機関の点火順序は、どのようなことから定められているか
→ 各シリンダの燃焼圧力がクランク軸に均等に作用するよう、また軸受の負荷が均一になるよう、各シリンダの爆発間隔が等しくなるように定められている
(2) 6シリンダ機関の点火順序が1-5-3-6-2-4の場合、○番シリンダが上死点にあるとき、同時に上死点にあるシリンダは何番か
→ 1番と6番、2番と5番、3番と4番がペア
(3) ○シリンダ機関の場合、点火の間隔はクランク角度で何度か
→ 4サイクルの場合=720°÷シリンダ数(8シリンダなら90°、5シリンダなら144°)
◆ 超頻出:シリンダライナ関連
㈡や㈢、さらに問3枠まで含めると14回中7回以上、何らかの形で出題されています。摩耗、冷却水漏れ防止、冷却水温度が高過ぎる害、ライナ形が一体形に比べ優れている点、低速運転困難になる理由、上部の水密保持──いずれも頻出です。
◆ 機械効率・熱効率
4択(正しいもの/正しくないものを選べ)と穴埋めの両方で出ます。R8/4・R8/7と2回連続で穴埋め形式が出ました。「機械効率=軸出力÷図示出力」「低負荷になるほど機械効率は低くなる」「図示出力はインジケータ線図から求める」が定番の正解ポイントです。
◆ その他(各1〜2回)
圧縮比、シリンダ供給空気量(理論空気量・空気過剰率)、連接棒ボルト4択、行程穴埋め、クランクアーム開閉作用、燃料噴射圧穴埋め、ピストンリング、シリンダヘッド、ディーゼルノック、シリンダ注油、点火遅れの変化。
問3(共通):ピストン・主軸受・クランク軸・燃料噴射ポンプ等
◆ 最頻出:主軸受
14回中4回出題。図付きで部品名を答えるパターンと、「軸受が発熱するのはどのような場合か」「メタル新替え後のすり合わせ運転要領」を記述するパターンがあります。
◆ ボッシュ式燃料噴射ポンプ
14回中4回出題。図付きで①②③の名称を答えるパターン、突き始め時期の調整方法に関する4択、燃料カムの歯のかみ合わせ位置を変えることでクランク角度何度変わるかの計算、そしてR8/7の「突き始め・突き終わりの調整方法+最高圧と出力をそろえる場合どちらを調整するか」の記述が出ています。
◆ ピストンリング
3回出題。合い口隙間の計測方法、運転中の変化と理由、オイルリング作動不良の場合、コンプレッションリングとオイルリングの形状差(略図)が問われます。
◆ 吸気弁・排気弁及び弁駆動装置の図
2回出題(R6/2問3㈡→R8/7問3㈠)。ボルトとナットの役目、ガスケット材料、④⑤の名称、⑥の隙間(弁隙間・タペットクリアランス)が必要な理由まで問われます。同じ図が㈡から㈠へ移動して再出題された典型例です。
◆ 連接棒ボルト(クランクピンボルト)
2回出題。作用する力の穴埋め(締付力・慣性力・遠心力)と、リーマ部ボルトを用いる理由・段をつけて細い径部分を作る理由の記述があります。
問4(四級機のみ):DE運転管理+ボイラ
◆ ㈠(DE運転管理)の頻出テーマ
「機関停止して調べる場合」「回転速度変動の原因」「ターニング」がそれぞれ2回出題で最多。他に清水冷却装置、排気ターボ過給機、始動→燃料切替停止原因、低負荷運転注意、潤滑、噴射弁手入れ注意、吸排気弁の開閉時期、潤滑装置の側流清浄、管制弁式始動装置が各1回です。
R8/7の「管制弁式始動装置(始動空気管制弁と始動弁の開閉はどのように行われるか)」は14回で初出でした。この枠は毎回テーマが入れ替わるため、新作が入りやすい場所です。
◆ ㈡(2胴D形水管主ボイラ)の頻出テーマ
以下の8パターンでローテーションしています。
① 主蒸気止め弁通気要領(2回)
② 安全弁(圧力上昇時の処置手順+吹出しが止まらない原因3つ)(2回)
③ 自動制御(押込み送風機の空気量増減・燃料油量の自動制御・燃料危急遮断装置の作動状態)(2回)
④ 燃焼装置(エアレジスタの役目・重油加熱器出口温度が高過ぎ/低過ぎの害)(2回)
⑤ 圧力の高い順に並べよ(過熱器出口>蒸気ドラム>主給水ポンプ送出し圧)(2回)
⑥ プレパージ(定義+行う理由)(2回)
⑦ 燃料危急遮断装置の作動状態(1回・③に含まれることも)
⑧ 水面計の水位が異常に低下する場合の原因(1回・R8/7初出)
問5(四級内のみ):DE運転管理+補助ボイラ
問5㈠は問4㈠と同一(DE運転管理)です。㈡が補助ボイラに変わります。
◆ ㈡(補助ボイラ)の頻出テーマ
10パターンでローテーション。特に以下が2回ずつ出ています。
プライミング:ボイラ水が蒸気とともに激しく持ち出される現象。処置は負荷を減じ、水面を下げ、ボイラ水を底部吹出しする。
ウォータハンマ:蒸気管内に溜まったドレンが蒸気流で急加速され管壁に衝突する現象。防止策はドレン弁を開放し、暖機を十分に行う。
安全弁:漏れは弁座の汚れや弁の当たり不良から発見。封鎖とは試験後に鎖とワイヤで封する操作。
蒸気内管:蒸気ドラム上部に取付。飽和蒸気中の水分を分離する目的。スリット付きパイプ形状。
残りはボイラ水吹出し、重油燃焼装置3機器、水面穴埋め、水面計の取付基準、カスケードタンク、そしてR8/7初出の逆火(バックファイヤ)が各1回です。
問6(共通):プロペラ・船尾管・クラッチ
◆ 超頻出:船尾管・プロペラ軸系
14回中9回出題。4級機関の全テーマの中で最も出題頻度が高いです。内訳は、海水潤滑式船尾管の記述・図・語群問題が4回、端面シール装置関連が3回、プロペラ軸検査4択が3回、船尾管穴埋めが1回です(重複あり)。
出題パターンは、グランドパッキン方式の穴埋め、シール装置図の部品名語群選択、端面シール図の名称と海水漏入防止方法、ゴム軸受構造2つ、シールリング形の正しくないもの4択、プロペラ軸検査の正しくないもの4択など多岐にわたりますが、「スリーブ」「パッキン押さえ」「支面材」「ランタンリング」「Oリング」「シールリング」「ダイヤフラム」「シートリング」等のキーワードを覚えれば対応できます。
◆ プロペラ関連
正誤4択が5回、プロペラ部分名称(図付き)が3回で、合わせて8/14回を占めます。「羽根前進面」「プロペラボス」「キー溝」「羽根レーキ」の4部分を略図で描けるようにしておいてください。
◆ 油圧多板クラッチ
3回出題。穴埋め問題と図付き問題があり、「スチールプレート」「シンタープレート」「ピストン」「ばね」「油穴」等の名称と、「湿式とはどのような形式か(→潤滑油の中で作動する形式)」が問われます。最後の出題はR7/2で、7回空いています。
◆ 3小問構成に注意
R8/7では問6が㈠㈡㈢の3小問構成になりました。従来は㈠㈡の2小問か、㈡に4択が2問連結される形が主流でしたが、連結されていた4択が独立した小問として分離される形が出ています。4択問題は「2問セットで出る」前提ではなく、1問単位で覚えてください。
キ2(機関2)の頻出テーマと勉強法





















問1:ポンプ・油清浄機・冷凍装置・空気圧縮機
◆ うず巻ポンプ・遠心ポンプ(14回中10回)★超頻出
呼び水装置(必要理由・設置場所・コック付呼び水じょうご使用法)が2回、遠心ポンプの送出圧・軸封装置・水温上昇の影響が2回、穴埋め(利点=電動機に直結して連続運転・流量調整=回転速度変えず吐出弁)が1回、略図が1回、うず巻vsディフューザの比較が1回、正誤4択が2回、R8/7の「吸込み高さが低くなる理由の4択」が1回です。
◆ 遠心油清浄機(14回中7回)★超頻出
調整板の役目、始動時の振動原因、始動通油時の注意事項3つ、分離できない不純物2つ、穴埋め(水分・スラッジ・きょう雑物を遠心力で分離+封水供給+温度変化→分離線移動→調整板取替)、そして4択形式(重液出口・調整板・電流計の示度・通水後に通油)が出ます。
◆ フロン冷凍装置/冷媒(5回)
冷媒の穴埋め問題が定番。「水に溶け【にくい】→膨張弁で【凍結】」「冷凍機油に溶け【やすい】→泡」「火炎→【有害】ガス」。温度自動膨張弁の感温筒の役目も頻出です。R8/7では「冷媒中に空気が混入すると送出し側圧力はどう変わるか」「低圧側の圧力が低下し過ぎる原因」が記述で出ました。
◆ 空気圧縮機(4回)
たて形2段空気圧縮機の中間冷却器役目2つ、設置場所、運転中注意事項4つ。2段圧縮の穴埋め(1段で3MPa→高温→潤滑阻害→焼損。2段で中間冷却器→空気も収縮→圧縮効率向上→動力少)。最後の出題はR7/4で、6回空いています。
◆ 逆浸透膜式造水装置(2回)
半透膜・濃度・差圧・高・フィルタ・高圧ポンプの語群穴埋め。R5/7とR6/10で出題され、8回空いています。
問2:電気
◆ 同期発電機(14回中7回)
記述パターン:「回転速度は極数のほかに何で決まるか(→周波数)」「励磁電流を増加させると交流の何が変わるか(→電圧が上昇する)」「並行運転中に負荷分担が不均一→配電盤でどう操作するか(→ガバナモータスイッチで原動機回転速度を調整)」
穴埋めパターン:発電原理略図で電機子コイル・右手の法則・A→B方向・回転界磁形等を語群から選ぶ。
並行運転条件の4択(周波数・大きさ・位相が等しい/原動機の出力が等しいは誤り)も定番です。
◆ 電気回路計算(7回)
4級では5級にない電気回路の計算問題が出ます。オームの法則(V=IR)、直列抵抗の合成(R=R₁+R₂)、並列抵抗の合成(1/R=1/R₁+1/R₂)、電力(P=V²/R=I²R)を使います。ニクロム線の直列/並列の消費電力計算も出題されています。
◆ 誘導電動機(6回)
「ファンの役目」「長期停止後の始動前確認事項」「電源周波数が低下すると回転速度はどう変化するか(→低下する)」「エアギャップの計測方法」「回転方向の変え方(→3本の電線のうち2本を入れ替える)」「回転磁界が発生するのはどこか(→固定子)」。
◆ 回路計(テスタ)(2回)
ゼロ点調整の方法、目盛の読み、キャブタイヤケーブルの断線確認方法と判断基準。R5/10とR7/2で出題され、7回空いています。
◆ 変圧器(2回)
R5/4の記述に続き、R8/7で穴埋め(誘導作用・交流・鉄心・電源・2倍)が出ました。
問3:計測器具・工具・弁・操舵装置・自動制御等
キ2問3は回によって出題テーマが大きく変わりますが、以下が頻出です。
油圧装置・油圧ウインチ:油圧回路の作動油(内燃機関用LOよりタービン油が適している)、同一仕事量に対する作動油量(高圧式の方が少ない)、油圧ポンプへの空気混入の害、4機器を作動油が循環する順(油タンク→油圧ポンプ→方向制御弁→油圧モータ)。14回中8回と、この枠の最頻出です。
測定器具:マイクロメータ、ノギス、ダイヤルゲージの図と目盛の読み取り。14回中6回。R8/7ではダイヤルゲージの移動量・測定範囲上限・ラックとピニオン・用途2つが出ました。
操舵装置4要素:制御装置・原動機・伝達装置・舵。3回出題で、R5/10・R7/10・R8/7と繰り返されています。
弁・コック:玉形弁「5K-125」の意味、ねじ締め逆止め弁の識別、AコックとBコックの違い。3回出題。
自動制御装置:「電気式=信号伝達に【時間】の遅れがない+遠距離に【送信】できる」「空気式=構造が【簡単】+故障が【少ない】」「油圧式=出力が【大きい】」。2回出題で7回空いています。
ブルドン管圧力計:指針の振れを小さくする方法、圧力が高くなるとブルドン管がまっすぐになること、連成計が大気圧以下も測定できること。1回出題で10回空いています。
キ3(機関3)の頻出テーマと勉強法





















問1:燃料油・潤滑油・材料・用語
◆ 超頻出:燃料油(14回中7回)
以下のテーマがローテーションで出ます。
「ディーゼル機関用燃料油として、どのような性状のものがよいか。理由を付して答えよ」→ 発熱量が大きい、粘度が適当で噴霧しやすい、着火性がよい、硫黄分・灰分・水分などの不純物が少ない、引火点が高く貯蔵上安全
「C重油はA重油と比べてどのような性状の違いがあるか。5つあげよ」→ 粘度が高い、残留炭素分が多い、硫黄分が多い、灰分が多い、引火点が高い
「引火点とは何か。引火点を重視する理由は」→ 燃料油に点火源を近づけたとき蒸気が引火する最低温度。貯蔵上の安全のため高い方がよい
「着火性の良否はどのような項目で比較するか」→ セタン価(セタン価が高いほど着火性がよい)
◆ 超頻出:潤滑油(14回中5回)
「ディーゼル機関用潤滑油(システム油)として必要な性質を5つあげよ」→ ①適正な粘度 ②酸化安定性 ③清浄分散性 ④耐摩耗性 ⑤防錆性
穴埋め:「軸受圧が高い→粘度は【高い】方がよい」「役目=減摩+【冷却】+【防錆】+清浄」「燃料油混入→引火点が【下がる】」「色が薄い→密度は【低い】」
◆ 材料(鋳鉄vs炭素鋼・ホワイトメタル・青銅・銅)
鋳鉄と炭素鋼の比較が2回、ホワイトメタル穴埋めが2回、青銅穴埋めが1回、銅穴埋めが2回。
◆ 用語説明
潜熱と顕熱、摩擦抵抗、絶対温度、比熱、加速度、慣性と慣性力、力の分解と合成、仕事、線膨張率、絶対圧──これらのセットが繰り返し出ます。定義を正確に書けるよう暗記してください。R8/7では「物体に熱を加えた場合の変化」の穴埋め(状態変化・顕熱・潜熱・増加・仕事)として出ました。
◆ 船体構造
穴埋め(キール・船首材・船尾材・フレーム・ビーム)が3回、正しくないもの4択が2回、造船用語説明(重心・トリム・乾舷・浮心・浮力)が6回以上。
問2:材料・非破壊検査・計算問題
キ3問2には毎回計算問題が1問含まれます。4級の計算問題は5級より種類が多く、以下の13パターンが確認されています。
① 箱形タンクの容積・油量計算(2回)
② ウインチの巻上速度・仕事量・動力計算(2回)
③ 油圧シリンダのピストン力・移動速度(1回)
④ クランクピンメタルの軸受圧力計算(1回)
⑤ 燃料タンクの密度混合計算(1回)
⑥ 単動ピストンポンプの送出量計算(1回)
⑦ 鋼材の線膨張・体膨張計算(1回)
⑧ 冷却水ポンプ弁座の水速計算(1回)
⑨ プーリの直径計算(すべり率考慮)(1回)
⑩ 潤滑油冷却器の熱量計算(1回)
⑪ プロペラ回転速度・スリップ計算(1回)
⑫ シリンダボーリングによる行程容積・合い口隙間の増加(1回・R8/7初出)
⑬ 電気回路・ニクロム線の消費電力計算(キ2で7回)
公式だけ見てもピンとこない人のために、過去問から頻出5パターンの解き方を紹介します。
【例題1】箱形タンクの容積・油量計算(R6/10出題)
縦2.0m、横1.5m、高さ1.8mの箱形の燃料油タンクがある。このタンクに送出し量が毎分20Lのポンプで送油する場合、次の問いに答えよ。
(1) 25分間送油すると油面は何センチメートル上がるか。
(2) 空の状態からタンク容積の70%まで送油するのに要する時間は、何分か。
▼ 解き方
使う公式:容積=縦×横×高さ、1m³=1000L
2.0m × 1.5m = 3.0 m²Step2 (1) 25分間の送油量を出す
20 L/分 × 25分 = 500 L = 0.5 m³
Step3 油面の上昇高さを出す
0.5 m³ ÷ 3.0 m² = 0.1667 m = 約16.7 cm
Step4 (2) タンク全容積を出す
2.0 × 1.5 × 1.8 = 5.4 m³ = 5400 L
Step5 70%の容積を出して、送油時間を計算
5400 L × 0.7 = 3780 L
3780 L ÷ 20 L/分 = 189分
💡 ポイント:m³とLの変換(1m³=1000L)を最初にやっておくとミスが減ります。底面積さえ出せば、あとは割り算だけ。
【例題2】ウインチの動力計算(R6/4出題)
6tの荷物を8秒間に5mつりあげるウインチの動力は、いくらか。また、その動力を1/2に減少させて3tの荷物を10mつりあげるには、何秒かかるか。
▼ 解き方
使う公式:動力P = 力F × 距離d ÷ 時間t。SI単位系では F = 質量 × 9.8
6t = 6000 kg → F = 6000 × 9.8 = 58,800 NStep2 動力を出す
P = 58,800 N × 5 m ÷ 8 s = 36,750 W ≒ 36.75 kW
Step3 動力を1/2にして3tを10m
P' = 36,750 ÷ 2 = 18,375 W
F' = 3000 × 9.8 = 29,400 N
t = F' × d ÷ P' = 29,400 × 10 ÷ 18,375 = 16秒
💡 ポイント:t(トン)をkg→Nに変換するのが最初のステップ。「×9.8」を忘れると全部ずれます。重力単位系(kgf)で解く場合は「×9.8」は不要ですが、SI単位系で解く方が現在の試験では推奨されています。
【例題3】電気回路の合成抵抗・電流計算(R7/4出題)
R₁は4Ω、R₂は5Ω及びR₃は6Ωの3個の抵抗が接続されている場合、回路の合成抵抗は何オームか。また、この両端に24Vの電圧がかかると、回路に流れる合成電流は何アンペアか。
▼ 解き方(図のように3抵抗が並列接続されている場合)
使う公式:並列の合成抵抗 → 1/R = 1/R₁ + 1/R₂ + 1/R₃、V = IR
1/R = 1/4 + 1/5 + 1/6
= 15/60 + 12/60 + 10/60 = 37/60
R = 60/37 = 約1.62 ΩStep2 合成電流を出す
I = V ÷ R = 24 ÷ (60/37) = 24 × 37/60 = 14.8 A
💡 ポイント:4級の電気回路計算はオームの法則(V=IR)と直列・並列の合成抵抗だけで解けます。分数の通分が面倒なので、電卓が使えない試験では60や120など最小公倍数を先に出しておくと速いです。
【例題4】鋼材の線膨張・体積計算(R7/4出題)
長さ4m、直径10cmの鋼材が温度17℃から68℃になったときの長さ及び体積を求めよ。ただし、鋼の線膨張率を0.000013℃⁻¹とし、体膨張率は線膨張率の3倍として計算せよ。
▼ 解き方
使う公式:ΔL = L₀ × α × ΔT、体膨張率β = 3α
ΔT = 68 − 17 = 51℃Step2 長さの伸びを出す
ΔL = 4 × 0.000013 × 51 = 0.002652 m = 約2.65 mm
加熱後の長さ = 4 + 0.002652 = 4.002652 m
Step3 元の体積を出す
V₀ = π × (0.05)² × 4 = π × 0.0025 × 4 = 0.03142 m³
Step4 体積の増加を出す
β = 3 × 0.000013 = 0.000039
ΔV = 0.03142 × 0.000039 × 51 = 0.0000625 m³
加熱後の体積 = 0.03142 + 0.0000625 = 約0.03148 m³
💡 ポイント:直径10cm=0.1m→半径0.05mの変換を忘れないこと。「体膨張率=線膨張率×3」は問題文に書いてあるので、そのまま使えば大丈夫です。
【例題5】シリンダボーリングの容積・合い口隙間(R8/7出題)
シリンダ内径が280mm、ピストン行程が340mmのディーゼル機関において、シリンダのボーリングをした結果、シリンダ内径が281mmになった。この場合について、次の問いに答えよ。
(1) 行程容積は、何立方センチメートル増加したか。
(2) もとのピストンリング(直角合い口)を使用するとすれば、リングの合い口隙間は、何ミリメートル増加するか。
▼ 解き方
使う公式:行程容積=(π/4)×内径²×行程、円周=π×直径
内径28.0cm→28.1cm、行程34.0cmStep2 ボーリング前の行程容積
(3.14÷4) × 28.0² × 34 = 0.785 × 784 × 34 = 約20,925 cm³
Step3 ボーリング後の行程容積
0.785 × 28.1² × 34 = 0.785 × 789.61 × 34 = 約21,074 cm³
Step4 増加分を出す
21,074 − 20,925 = 約149 cm³
Step5 (2) 合い口隙間の増加=円周の増加分
π × (281 − 280) = 3.14 × 1 = 約3.14 mm
💡 ポイント:(2)は「内径が1mm増える=円周がπmm増える」だけの問題です。リングを広げて入れるので、増えた円周の分そのまま合い口隙間が開くと考えます。難しく見えて実は一番簡単な小問なので、ここは絶対に落とさないでください。
よくある失点パターン
計算問題は公式さえ覚えれば解けますが、本番で点を落とすのは「計算ミス」ではなく「変換ミス」です。以下の失点パターンを事前に潰しておいてください。
◆ 単位変換の忘れ
t→kgの変換(×1000)、cm→mの変換(÷100)、mm→cmの変換(÷10)、分→時間の変換(÷60)。これらを1つでも忘れると答えが桁違いになります。計算に入る前に、問題文の単位をすべて揃えるクセをつけてください。
◆ 直径と半径の取り違え
円筒・丸棒・シリンダの体積計算では「内径」「直径」で与えられます。半径に直さず二乗すると答えが4倍ずれます。(π/4)×直径² と π×半径² は同じ値になるので、どちらかの形に固定して覚えるのが安全です。
◆ 指定数の不足
「3つあげよ」に2つしか書かない、「5つあげよ」に4つしか書かない。これは知識不足ではなく読み落としです。問題文の指定数に下線を引いてから解き始めてください。
◆ SI単位系と重力単位系の混在
仕事率や軸受圧力の問題で「×9.8」が必要か不要かは単位系で決まります。問題文に「N(ニュートン)」「W(ワット)」とあればSI単位系(×9.8が必要)、「kgf」「tf」とあれば重力単位系(×9.8は不要)です。4級の問題文には「SI又は重力単位系いずれで行ってもよい」と注記があるので、自分が得意な方に統一して解いてください。


計算問題の公式まとめ
行程容積:(π/4)×内径²×行程
ポンプ送出量:ピストン面積×行程×回転数×効率
熱量:質量×温度差×比熱
仕事率(動力):力×距離÷時間。SI: 力=質量×9.8
軸受圧力:P = F ÷ (d × L)。F=シリンダ面積×シリンダ圧力
線膨張:ΔL = L₀ × α × ΔT。体膨張率=3×線膨張率
密度混合:(V₁×ρ₁ + V₂×ρ₂) ÷ (V₁+V₂) = ρ_mix
電気回路:V=IR、直列R=R₁+R₂、並列1/R=1/R₁+1/R₂、電力P=V²/R=I²R
プーリ:D_A × N_A × (1-s_A) = D_B × N_B × (1-s_B)
プロペラ:航走距離=ピッチ×回転数×(1−スリップ)
シ(執務一般)の頻出テーマと勉強法





















問1:当直・入渠・燃料油管理・応急工作
◆ ㈠の頻出テーマ
当直関連が14回中6回で最多です。
機関室における航行中の当直交代要領(2回):「引継ぎ前に巡視し異常がないか確認」「計器の指示値確認」「運転中の補機・ポンプの状態確認」「ビルジの状態確認」「引継ぎ事項を口頭+機関日誌で確認」等。
停泊中の当直注意事項(1回)、寒冷地停泊当直(1回)、急停止→後進指令→処置(1回)、発電機急停止→処置(1回)も同じ枠です。
入渠関連も5回出題。入渠中の検査(準備・立会い)が2回、入渠工事中の3作業(主機ターニング・燃料油移送・機関室内溶接)の注意事項が2回、出渠時水張り注意事項が2回です。
その他:DE船入港機関終了後→停泊状態要領(1回)、船内燃料油貯蔵タンク内部点検(1回)、燃料油積込み準備(1回)。
◆ ㈡の頻出テーマ
機関日誌が14回中4回で最多。「記入目的」「誤記入の訂正方法(二重線を引き訂正印)」「航行中の記載事項」「保管上の注意」が問われます。
応急工作も多彩に出ます。ねじ立て(めねじ切り)が2回、ガス溶接が2回、タップたて作業が1回、丸棒けがき方法が1回、R8/7の3作業(銅管曲げ・管フランジ継ぎ・タップ下穴)が1回。
その他:燃料油タンク油漏れ防止(1回)、予備品保管(1回)、油記録簿(1回)、航海当直基準穴埋め(1回)。
問2:備品管理・荒天準備・海洋汚染防止・安全作業
機関備品・予備品・消耗品の保管が合計3回。「備品の保管目的」「保管上の注意事項」「消耗品の取扱い注意」。
応急工作(玉軸受取付)が2回。圧入方法の要領と注意事項、焼きばめ方法の要領と注意事項、取付後の作動確認方法。
荒天準備が2回。可動物の固縛、ビルジの排出、燃料油・潤滑油の補給、通風装置の閉鎖、予備部品の固定。
油水分離装置・ビルジ処理が3回。装置図の配管識別、油分濃度監視装置の検出部、重力分離法の原理と運転前の状態、回収油の処理方法。
海上油流出処置が2回。オイルフェンスの展張、油吸着材の使用、海上保安庁への通報。
ガス溶接関連作業注意が2回。酸素容器に圧力調整器を取り付ける作業、酸素容器の運搬、めっきしたものの溶接。
グラインダ研磨作業注意が2回。保護眼鏡着用、砥石の点検、回転方向確認、研磨中の手袋不使用。最後の出題はR6/7で9回空いています。
高所作業注意事項が1回、高電圧設備感電防止穴埋めが1回、アーク溶接安全心得穴埋めが1回、大気汚染(SOx/NOx)が1回、重量物移動作業が1回(R8/7初出)。
前回予想の的中レビュー【R8年7月期】





















予想記事は当たり外れを公開してこそ意味があると考えています。R8/7試験の実出題と、前バージョンの記事に書いた予想を全枠突き合わせた結果を公開します。
◆ 配点ベースの的中率:25%(完全的中ベース)
完全的中3枠×100点=300点/四級機1,200点満点。半ば的中も含めると50%です(前回R8/4は完全19%・半ば含めて38%)。数字としては前進しましたが、キ1(配点500点)で1枠も完全的中がなかったのが痛いところです。
◆ 的中・外れの全リスト
| 箇所 | 記事の予想 | R8/7実出題 | 判定 |
|---|---|---|---|
| キ1問1㈠ | STプラント系統図/復水装置系統図 | ST構成要素の役目(ノズル・動翼・仕切板) | 🔴 外れ |
| キ1問1㈡ | GT燃焼器の要求事項 | GT圧縮機 軸流vs遠心の比較5項目 | 🔴 外れ |
| キ1問2 | 点火順序+シリンダライナ | 図示出力・圧縮比の穴埋め+シリンダヘッド | 🔴 外れ |
| キ1問3 | ボッシュ式燃料噴射ポンプ図/清水冷却装置 | 吸排気弁駆動装置図+ボッシュ式噴射ポンプ記述 | 🟡 半ば的中 |
| キ1問4㈠ | 機関停止して調べる場合/ターニング目的 | 管制弁式始動装置(14回で初出) | 🔴 外れ |
| キ1問4㈡ | 主蒸気止め弁通気要領/安全弁 | 水面計の水位が異常に低下する原因(初出) | 🔴 外れ |
| キ1問5㈡ | プライミング/ウォータハンマ/吹出し | 逆火(バックファイヤ)(初出) | 🔴 外れ |
| キ1問6 | プロペラ穴埋め+油圧多板クラッチ | ピッチ計測+軸検査4択+端面シール4択 | 🔴 外れ |
| キ2問1 | うず巻ポンプ(呼び水装置) | うず巻ポンプ4択+遠心油清浄機4択+冷凍装置 | 🟡 半ば的中 |
| キ2問2 | 同期発電機(回転速度・励磁の記述) | 同期発電機3問+変圧器穴埋め | 🟢 完全的中 |
| キ2問3 | 自動制御穴埋め/マイクロメータ/操舵装置 | ダイヤルゲージ図+操舵装置4要素 | 🟢 完全的中 |
| キ3問1 | C重油vsA重油/水の状態変化穴埋め | 燃料油の性状+熱を加えた変化の穴埋め+力の合成 | 🟡 半ば的中 |
| キ3問2 | 鋼の焼入れ+タンク容積/ウインチ計算 | プロペラスリップ+ボーリング計算(初出) | 🔴 外れ |
| シ問1 | 当直交代要領/機関日誌 | 入渠工事中3作業+機関日誌 | 🟢 完全的中 |
| シ問2 | 機関備品保管/グラインダ研磨 | 応急工作3作業+重量物移動(初出) | 🔴 外れ |
◆ なぜキ1を外したのか
原因を洗い直した結果、大きく3つに整理できました。
原因①:R8/7は「新作」が異常に多かった
管制弁式始動装置、水面計の水位低下、逆火、うず巻ポンプの吸込み高さ4択、ダイヤルゲージ図、力の合成、プロペラスリップ、ボーリング計算、応急工作3作業、重量物移動──過去13回に前例のないテーマが10問前後入りました。ローテーション予想は、そもそもこの層には手が届きません。
原因②:連結問題の「片割れ独立」を読めなかった
キ1問1㈠は、R6/7で主復水器とセットだった「構成要素の役目」だけが独立して出ました。キ1問6も、従来は2問連結だった4択が㈡と㈢に分離されました。過去問で「+」でつながっていた問題は、分解して1問ずつ数えるべきでした。
原因③:大問をまたぐテーマ移動
記事でカバー済みのテーマなのに、出題される大問・小問が動いたせいで「外れ」になった枠が複数あります。
| テーマ | 過去の位置 | R8/7の位置 |
|---|---|---|
| 吸気弁・排気弁及び弁駆動装置の図 | キ1問3㈡(R6/2) | キ1問3㈠ |
| ボッシュ式燃料噴射ポンプ | キ1問3㈠(R7/7) | キ1問3㈡ |
| 蒸気タービン構成要素の役目 | キ1問1㈠の後半(R6/7) | キ1問1㈠単独 |
| プロペラ軸の検査4択 | キ1問6㈡の連結(R5/7・R7/10) | キ1問6㈡単独 |
| シリンダライナ | キ1問2㈡(R5/7・R6/4) | キ1問3㈠(R8/4) |
勉強するときは「問○の対策」ではなく「科目全体のテーマ集合」として押さえてください。大問が動いても、テーマを知っていれば解けます。
改訂した予想ロジック
- 直近2回に出たテーマを除外する(4級の再利用元は3回前以降なので、除外は2回までにとどめる)
- 残った候補を「最後に出てから何回空いたか」の長い順に並べる
- ㈠と㈡の枠、さらに問2と問3のような隣接大問もまたいでカウントする
- 連結されていた問題は分解して1問ずつ数える(片割れが単独で戻ってくるため)
- 1回しか出ていない希少パターンは、空きが長くても優先度を下げる
- 毎回出る枠はテーマごと除外しない(計算問題、電気、船尾管、ボイラ、用語説明、当直)
- 毎回2〜3問は前例のない新作が入る前提で、予想の上限は7割と考える
次回試験の出題予想【R8年10月期】





















予想の前提
最終更新:2026年9月(R8年7月期の出題を反映・原文準拠版DB対応)
※R8年10月期の試験後に再度更新予定です。
キ1の出題予想
問1㈠(蒸気タービン・四級機)
直近2回はR8/4「ST主機潤滑装置管系統図」、R8/7「ST構成要素の役目」。この2つを除外します。
→ 予想:STプラント復水装置系統図が最有力(2回出題・5回空き)。次点でSTプラント系統図(語群選択)(3回出題・4回空き)。3番手がST断面図(3回空き)。
問1㈡(ガスタービン・四級機)
直近2回はR8/4「GTタービンの役割+構成要素+始動」、R8/7「軸流vs遠心の比較」。
→ 予想:GT燃焼器の性能・構造上の要求事項が最有力(2回出題・10回空き)。前回も最有力に挙げて外していますが、空きはさらに伸びました。次点でGTタービンの要求事項(7回空き)、GT特徴の穴埋め(9回空き)。
問2(共通)
直近2回はR8/4「機械効率等の穴埋め+点火遅れの変化」、R8/7「図示出力等の穴埋め+シリンダヘッド」。
→ ㈠の予想:点火順序が最有力(3回出題・6回空き)。穴埋めが2回続いたので、記述形式に戻る可能性も高いです。次点で4サイクル行程の穴埋め(8回空き)、クランクアーム開閉作用(7回空き)。
→ ㈡の予想:排気弁の固着4択(9回空き)または完全燃焼の条件(7回空き)。シリンダライナは問3枠でR8/4に出たばかりなので、今回は優先度を下げます。
問3(共通)
直近2回はR8/4「シリンダライナ+クランクアーム開閉量」、R8/7「吸排気弁図+ボッシュ式噴射ポンプ」。
→ ㈠の予想:クランク軸(構造・折損・アーム開閉の穴埋め)が最有力(2回出題・12回空き)。次点で清水冷却装置(9回空き)、クランクピン軸受のすり合わせ(6回空き)。
→ ㈡の予想:4択2問連結が形式として最有力(5回出題・3回空き)。内容はブローバイの原因、給気圧、ピストン・ピストンピンあたりが候補です。次点でクランク室爆発・過速度・始動空気管逆火に対する各種安全装置(9回空き)。
問4(四級機:DE運転管理+主ボイラ)
直近2回はR8/4「潤滑装置側流清浄+プレパージ」、R8/7「管制弁式始動装置+水面計水位低下」。
→ ㈠の予想:始動空気では回るが燃料に切り替えると停止する原因が最有力(10回空き)。次点で低負荷運転を長く続ける場合の注意(9回空き)、回転速度が変動する場合の原因(8回空き)。
→ ㈡の予想:主蒸気止め弁を開いて通気する要領が最有力(2回出題・7回空き)。次点で安全弁(6回空き)、燃焼装置のエアレジスタ(5回空き)。
問5㈡(四級内:補助ボイラ)
直近2回はR8/4「安全弁の漏れ・封鎖」、R8/7「逆火」。
→ 予想:プライミングが最有力(2回出題・7回空き)。次点で重油燃焼装置の3機器(10回空き)、ボイラ水の吹出し(14回空き)、水面の穴埋め(9回空き)。
問6(共通)
直近2回はR8/4「プロペラ4択+取付け注意+船尾管装置図」、R8/7「ピッチ計測+軸検査4択+端面シール4択」。
→ ㈠の予想:プロペラの穴埋め(前進面・後進面・右ねじ・キーレス・振動)が最有力(14回空き)。次点で可変ピッチプロペラ(9回空き)、プロペラ用語説明(8回空き)。プロペラ正誤4択は5回出題の最頻出ですが、R8/4に出たばかりなので今回は除外します。
→ ㈡の予想:油圧多板クラッチが最有力(3回出題・7回空き)。前回も最有力に挙げて外していますが、船尾管系が4回連続で出た反動が来る可能性が高いです。次点で減速装置の利点(8回空き)、プロペラ軸系の穴埋め(6回空き)。
キ2の出題予想
→ 問1㈠:うず巻ポンプの呼び水装置が最有力(2回出題・7回空き)。次点で往復ポンプ(11回空き)、うず巻ポンプの穴埋め(10回空き)。
→ 問1㈡・㈢:遠心油清浄機とフロン冷凍装置は直近で出たため除外。たて形2段空気圧縮機が最有力(4回出題・6回空き)。次点で逆浸透膜式造水装置の語群穴埋め(8回空き)。
→ 問2:同期発電機が2回連続で出たため除外。回路計(テスタ)の略図が最有力(2回出題・7回空き)。次点でアースランプ(8回空き)、気中遮断器の役目4択(4回空き)。ただし電気回路計算は14回中7回の毎回枠に近いので、除外せずに必ず練習しておいてください。
→ 問3:測定器具と操舵装置は直近で出たため除外。自動制御装置の語群穴埋め(7回空き)とブルドン管圧力計(10回空き)が最有力。次点でサイドスラスタ(7回空き)、船内工作工具の語群選択(6回空き)。
キ3の出題予想
→ 問1㈠:燃料油の性状と潤滑油は直近で出たため優先度を下げます。燃料重油の不純物(灰分・残留炭素分・水分)が及ぼす害が最有力(14回空き)。次点でC重油とA重油の性状差5つ(5回空き)。
→ 問1㈡:ホワイトメタルの穴埋めが最有力(2回出題・11回空き)。次点で水と蒸気の飽和温度(8回空き)、摩擦の4択(5回空き)。
→ 問1㈢:船の大きさを表す4つの寸法(全長・全幅・垂線間長・型深さ)が最有力(9回空き)。次点でトリムの3種類(8回空き)、総トン数の4択(7回空き)。
→ 問2㈠:青銅の穴埋めが最有力(9回空き)。次点で鋼の表面硬化法(8回空き)、銅の穴埋め(7回空き)。
→ 問2㈡(計算):ウインチの巻上速度・仕事量・動力計算が最有力(2回出題・10回空き)。次点でクランクピンメタルの軸受圧力(13回空き)、密度混合(9回空き)、箱形タンク容積(4回空き)。
シの出題予想
→ 問1㈠:入渠系が3回連続で出たため除外。機関室における航行中の当直交代要領が最有力(2回出題・6回空き)。次点で船内燃料油貯蔵タンクの内部点検(10回空き)、寒冷地停泊当直(9回空き)、発電機急停止時の処置(7回空き)。
→ 問1㈡:機関日誌は出たばかりなので除外。ガス溶接(ホースの色・開先加工・溶接棒の選択)が最有力(11回空き)。次点で丸棒の断面の中心を出すけがき方法(10回空き)、油記録簿(5回空き)、ねじ立て作業(4回空き)。
→ 問2㈠:荒天に備えた機関室の準備が最有力(10回空き)。次点で機関備品・消耗品の保管(12回空き)、荒天航行中の主機運転注意(11回空き)。
→ 問2㈡:グラインダでの研磨作業の災害防止が最有力(2回出題・9回空き)。次点で高電圧設備の感電防止穴埋め(12回空き)、漏油事故による海洋汚染防止(11回空き)、油水分離装置の図(8回空き)。
乗りながら勉強する人への最短ルート


4級の受験者の多くは、5級取得後に乗船しながら受験する人です。勉強時間は限られています。
4級機関の筆記対策で定番の2冊はこれです。
おすすめ教材
① 四級海技士(機関)800題 問題と解答【2026年版】(成山堂・¥3,300)
→ 直近3年分の過去問を収録。「とにかく過去問を回したい人」向け。この記事の出題分析と合わせて使えば、どの問題を優先すべきかがわかります。
② 海技士4E 解説でわかる問題集(海文堂・¥3,960)
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この記事の分析データを活かした最短ルートを提案します。以下の4ステップを、14日間または28日間のスケジュールに落とし込んで進めてください。
ステップ1:丸暗記で取れるテーマを先に潰す(全科目共通)
14日プラン→Day1〜4 / 28日プラン→Week1
以下の10テーマは回答パターンが固定されています。これだけで全体の3割以上をカバーできます。船上での隙間時間は、この暗記にあててください。テキストを読むだけでOKなので、机がなくてもできます。
→ 船尾管・プロペラ軸系の各種パターン(キ1-問6・14回中9回)
→ うず巻ポンプ/遠心ポンプ(キ2・14回中10回)
→ 遠心油清浄機の穴埋めと4択(キ2・14回中7回)
→ 同期発電機の基本問答3セット(キ2・14回中7回)
→ 燃料油の性状+C重油vsA重油+引火点(キ3・14回中7回)
→ 潤滑油の性質5つ+穴埋め(キ3・14回中5回)
→ 船体構造穴埋め(キール・船首材・船尾材・フレーム・ビーム)(キ3)
→ 油圧装置4機器の循環順と作動油の選択(キ2・14回中8回)
→ 2胴Dボイラの8パターン(キ1-問4・四級機のみ)/補助ボイラの10パターン(問5・四級内のみ)
→ GT「要求事項」3セット+ST系統図(キ1-問1・四級機のみ)
ステップ2:記述系の頻出テーマを自分の言葉で書く練習
14日プラン→Day5〜9 / 28日プラン→Week2
ここからは「読む」のではなく「書く」練習です。船上ではノートに手書きで回答を書いてみてください。休暇中なら時間を計って本番形式で。
→ 点火順序(6シリンダ・同時上死点・点火間隔計算)
→ シリンダライナ(摩耗部位・理由・冷却水温害・上下部の水密)
→ 主軸受(図→名称・密着不良の害・すり合わせ運転要領)
→ ボッシュ式燃料噴射ポンプ(突き始め・突き終わりの調整)
→ DE運転中、機関を停止して調べる場合
→ 機関室航行中の当直交代要領
→ 荒天準備作業
→ 鋼の焼入れ(温度・冷却方法・表面硬化法)
ステップ3:計算問題の公式確認+例題
14日プラン→Day10 / 28日プラン→Week3前半
公式は6つだけです。1〜2日あれば覚えられます。あとは単位変換のミスを潰すだけ。
→ タンク容積(縦×横×高さ・1m³=1000L)
→ 行程容積((π/4)×内径²×行程)
→ 熱量(質量×温度差×比熱)
→ 仕事率(力×距離÷時間・SI: 力=質量×9.8)
→ 電気回路(V=IR・直列/並列合成抵抗・電力P=V²/R)
→ 線膨張(ΔL=L₀×α×ΔT)
ステップ4:過去問を解く(直近2回を飛ばして、その前を厚く)
14日プラン→Day11〜14 / 28日プラン→Week3後半〜Week4
14回分すべてやる必要はありません。ただし「新しい順に6回分」は非効率です。
前述のとおり、R8/7でほぼ同文が再出題された問題のうち、直近2回(R8/2・R8/4)からの再利用はゼロでした。戻ってきたのは3〜11回前、平均で約7回前の問題です。
過去問の解く順番と周回のしかた
優先:3〜10回前(R5/10〜R7/10あたり)を6回分ほど
→ ここが次回の出題プール。3周するならここを3周してください。
補助:直近2回(R8/4・R8/7)は1周だけ
→ 同じ問題が戻る確率は低いので、出題形式と時間配分の確認用に使います。
過去問は1回解いて終わりにすると効率が悪いです。優先範囲の6回分を3周するのが理想です。
1周目:解けなくてもいいので、最後まで通して見る。「どのテーマが繰り返し出ているか」をこの記事の分析と照らし合わせて確認します。
2周目:丸暗記で取れた問題と、文章にできず落とした問題を分けます。落とした問題だけステップ1〜3に戻って復習してください。
3周目:時間を測って本番形式で解きます。4級は知識不足より「書くのが遅い」「指定数を落とす」ことで点を失いやすいので、最後は必ず時間を意識して仕上げてください。
過去問は国土交通省の海技試験過去問題ページからダウンロードできます。ただし掲載されているのは直近3年分程度で、それ以前の過去問が必要な場合は地方運輸局に問い合わせるか、800題の問題集で補うのが現実的です。
四級機の追加(+3日)
→ STプラント系統図語群+復水装置系統図+断面図の暗記(1日)
→ 2胴Dボイラの8パターン暗記(1日)
→ ST危急遮断装置+GT要求事項3セットの暗記(1日)
四級内の追加(+2日)
→ 補助ボイラの10パターン暗記(1日)
→ 補助ボイラ穴埋め問題の練習(1日)
試験当日の時間配分と解く順番
本番で点を落とさないための運用
- 得意な問題から解く:丸暗記で取れるテーマ(ボイラ・GT要求事項・船尾管・用語説明)を先に片付けて、確実な得点を確保してください
- 計算問題は後回しでもいい:計算は時間がかかるので、記述問題を先に終わらせてから取りかかるほうが安全です
- キ1は選択問題の番号を間違えない:四級機は問1・2・3・4・6、四級内は問2・3・5・6です。解答用紙の問番号を最初に確認してください
- 空欄を作らない:記述式は白紙=0点です。完璧に書けなくても、キーワードを含む文を1行でも書けば部分点の可能性があります
- 残り10分で見直し:指定数の不足(「3つあげよ」に2つしか書いていない)と単位変換ミスを最優先で確認してください
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筆記合格のあと|口述試験と免許取得までの流れ
筆記試験に合格しても、それだけでは海技免状は取得できません。海技士免許の取得には、筆記試験・口述試験・身体検査の合格に加え、所定の乗船履歴が必要です。
筆記合格後のステップ
① 身体検査:口述試験当日に実施されます。視力・聴力・色覚等の検査です。
② 口述試験:筆記合格後、別途日程が発表されます。集合時刻は試験官ごとに異なるため、事前の確認が必要です。口述では海技試験六法等の持ち込みが認められています。
③ 免状申請:口述合格後、地方運輸局に海技免状の交付申請を行います。海技士の各種申請は2026年3月からオンライン対応も始まっています。
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まとめ
この記事のポイント
- 4級海技士(機関)の筆記試験はキ1・キ2・キ3・シの4科目。記述・穴埋め・語群選択・正誤選択が中心
- 全科目受験は各科目50%以上+全体65%以上で合格。65%超えた科目は科目合格で残る
- 四級機と四級内の違いはキ1の選択問題のみ。内燃受験者は申請書の「内燃」記入を忘れずに
- 過去問は「新しい順」ではなく「直近2回を飛ばして、その前」を厚くやる。再利用元は平均で約7回前
- 船尾管・プロペラ軸系(14回中9回)、うず巻/遠心ポンプ(10回)、油圧装置(8回)が3大頻出テーマ
- 計算問題は5級より種類が多い。電気回路計算・線膨張・軸受圧力・行程容積が追加
- 4級は毎回2〜3問が前例のない新作。予想は優先順位付けに使い、基礎固めを先に終わらせる
- 乗りながらの勉強は「丸暗記テーマ→記述練習→計算公式→3〜10回前の過去問」の順が最効率
この記事を読んだあと、最初にやること3つ
- ① 受験区分を確認する:四級機と四級内のどちらで受験するかを決め、申請書の記入内容を確認してください。内燃の記入漏れは試験範囲そのものが変わります
- ② R5/10〜R7/10あたりの過去問を集める:国土交通省のサイトからダウンロードできます。直近2回よりも、この範囲が次回の出題プールです
- ③ 丸暗記10テーマから始める:「最短ルート」のステップ1にある10テーマから手をつけてください。最初の4日で「固定で点になる部分」を固めるのが最効率です
※この記事は過去問14回分(R5年4月期〜R8年7月期)の分析をもとに構成しています。出題傾向は変更される場合があるため、最新の試験情報は国土交通省・地方運輸局の公式サイトでご確認ください。