この記事はこんな方におすすめ
- 「海の上・船の上でも使えるポケットWiFiを知りたい」
- 「海上で繋がるスマホのキャリアを知りたい」
- 「SIM+ルーターとポケットWiFi、どっちがいいか迷っている」
- 「最近、楽天モバイルが海で繋がりにくい」
- 「圏外の沖合で使える衛星通信(Starlink)を知りたい」
【結論】船のネット環境はタイプ別にこう選ぶ






























僕は3社の船に合計5年乗ってきて、乗船中は毎月100〜200GBほど使っていました。その経験と2026年10月時点の各社の状況をもとに、先に結論をまとめます。
タイプ別の結論
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 初めて乗る・設定が面倒 | ルーター付きのポケットWiFi(ドコモ回線) | 届いたらすぐ使える。回線を選び間違えない |
| 繋がりやすさ最優先 | ahamo(ドコモ回線) | 海上の電波が一番強い。衛星との直接通信も追加料金なし |
| 毎月100GB以上使う | SIM+ルーター(楽天+ドコモ系の2枚持ち) | 使い放題の楽天を軸に、繋がらない海域をドコモ系で補う |
| 家と船で1台を使い回したい | WiMAX | 休暇中は家のネット代わりになる。沖では月30GBまで |
| 最近、楽天が海で繋がりにくい | 楽天のau回線縮小と対処法 | 2026年10月から、楽天が借りていたau回線のエリアが縮小 |
| 数日だけ(フェリー・クルーズ) | 船内Wi-Fi・レンタル | 契約するより安く、手間もかからない |
海の上でどのキャリアが繋がるのか






























キャリア別の繋がりやすさ【現役船員の体感】
僕は3社の船に合計5年乗ってきましたが、海上での繋がりやすさはキャリアによって大きな差があります。
結論から言うと、こうなります。
海上キャリアランキング
| 順位 | キャリア | 海上での特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | ドコモ | 太平洋側に強く、陸から20マイル以上でも安定 |
| 2位 | AU | 日本海側・瀬戸内海に強い。ドコモに次ぐ安定感 |
| 3位 | ソフトバンク | 陸から10マイル程度まで。外洋ではほぼ圏外 |
| − | 楽天モバイル | 自社回線+au回線で使い放題。ただし2026年10月からau回線のエリアが縮小中 |
※2026年は、圏外でもスマホが衛星と直接つながるサービスが、au・ドコモ・ソフトバンクの3社に広がりました(詳しくは後述)
僕の体感として、日本海側ではAUが繋がりやすく太平洋側ではドコモが繋がりやすいです。
陸から20マイル(約37km)離れてもドコモとAUは繋がるのに対して、ソフトバンクは10マイル(約19km)ぐらいまで近づかないと繋がらない印象です。
瀬戸内海や湾内を航行する船舶であればあまり関係ありませんが、陸から20マイル以上離れた所を航行する場合はソフトバンクの回線はやめたほうがいいです。
(瀬戸内海でも、豊後水道や姫島から佐田岬付近は電波が繋がりにくいです。)
実際に僕はAU・ドコモ・楽天を使ってきましたが、ソフトバンク系の回線は航海中の繋がりが悪く、着岸中にSIMで使うだけにしていました。瀬戸内海は豊後水道・姫島付近以外ならだいたい入りますし、太平洋側・日本海側でも陸から10マイルくらいなら問題なく繋がります。ただし、陸から大きく離れて外洋を渡る区間は、どのキャリアでも電波が入らない時間があります。
現役船員の声








































































































































2026年に変わった3つのこと
ここ1年で、船のネット環境の前提が大きく変わりました。2026年10月時点で押さえておきたいのは次の3つです。
2026年に変わった3つのこと
電波が入らない原因は2つある
「電波が悪い」と感じたとき、原因は大きく2つに分かれます。この切り分けを間違えると、対処法がまったく変わってきます。
電波が入らない原因の切り分け方
| ①海上で弱い(回線の問題) | ②船内で弱い(遮蔽の問題) | |
|---|---|---|
| 症状 | 窓際やデッキに出ても圏外 | デッキでは入るが自室で圏外 |
| 原因 | 陸から離れすぎ or キャリアの電波がカバー外 | 船の外板(鋼板)が電波を遮蔽 |
| 対処 | 回線を変える(ソフトバンク系→ドコモ・au系など) | ルーターの設置位置を変える(窓際・中継など) |
まずはスマホを持ってデッキや窓際に行ってみてください。そこで電波が入るなら、原因は②(遮蔽)です。回線を変えても解決しないので、次のセクションで紹介するルーター設置や中継テクニックが有効です。
デッキでも圏外なら、原因は①(回線)です。キャリアの乗り換えを検討しましょう。
僕の経験上、陸側の部屋の方が明らかに電波が入りやすく、ブリッジ付近が一番入りやすいです。部屋の向きによっても大きく変わるので、自室で入らないからといってすぐに回線を変えるのは早いかもしれません。
船内で電波を良くするテクニック






























窓際にルーターを置く
船の外板は金属(鋼板)でできているため、室内でスマホを使っても電波を拾わないことがあります。
しかし窓の近くでスマホを使うと電波を拾うようになります。
とはいえ、スマホを使うたびにいちいち窓際に行くのは面倒です。僕も最初はスマホを窓の近くに持っていって使っていましたが、毎回やるのはストレスですし、変な体勢で体も痛くなります。
そこで、SIMカードを入れた無線ルーターを窓側に設置すれば、室内で快適にスマホを使えます。
ルーターにはいくつかタイプがありますが、船で使う場合は以下を参考に選んでみてください。
| タイプ | 製品例 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 置き型ホームルーター | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 受信感度が高く船内を広くカバー。下船中は家でも使える | サイズが大きめ。ドコモの800MHz帯(Band19)に非対応 |
| モバイルルーター | PA-MP02LN-SA | コンパクトで窓際に設置しやすい。ドコモ・auの800MHz帯に対応 | バッテリー駆動なので充電管理が必要 |
| スマホのテザリング | 手持ちのスマホ | 追加の端末が不要。初期費用ゼロ | 受信感度がルーターに劣る。バッテリー消耗が早い |
迷ったらモバイルルーターが無難です。コンパクトで窓際に置きやすく、バランスがいいです。「まず試したい」ならテザリングから始めて、不満が出たらルーターを買うのもありです。
僕はモバイルルーター(SIMフリーの持ち運び型)を使っていました。窓際に固定しておけば、部屋のどこにいてもWi-Fiが飛んでくるので快適です。
ルーターを選ぶときは、入れるSIMの電波(バンド)に対応しているかを必ず確認してください。SIMフリーでも、機種によって拾える電波が違います。海の上では、遠くまで届く800MHz帯を拾えるかどうかで差が出ます。























置き型のホームルーターなら、Speed Wi-Fi HOME 5G L13があります。auの800MHz帯(Band18)に対応しているので、povoやUQ mobileなどau回線のSIMと相性がいいです。5Gにも対応していますが、海の上で繋がるのはほとんどが4G(LTE)です。
一方で、ドコモの800MHz帯(Band19)には対応していません。ahamoなどドコモ回線のSIMを入れるなら、次のPA-MP02LN-SAを選んでください。
下船中は家に持って帰って、そのままホームルーターとして使えるので一石二鳥です。
コンパクトなモバイルルーターなら、PA-MP02LN-SAがあります。ドコモの800MHz帯(Band19)と、auの800MHz帯を含むBand26に対応しているので、ahamoでもpovoでも使えます。持ち運びやすく、窓際に設置しやすいのでこちらもおすすめです。
SIMとルーターを別々にそろえるのが面倒なら、回線とルーターがセットになったポケットWiFiを選ぶ方法もあります。楽天モバイルなら、プランと同時に申し込むとルーター本体が1円になります。
ルーターは窓にできるだけ近づけて置くのがポイントです。僕の経験では窓に直付けが一番電波を拾いますが、夏場は直射日光でルーターがかなり熱を持つので注意してください。熱暴走で通信が不安定になることがあります。直射日光が当たる時間帯はカーテンで遮るか、少しだけ位置をずらすと安心です。





















現役船員が実践している電波改善の裏ワザ
掲示板やSNSで船員が共有している電波改善テクニックを紹介します。実際に効果があったという報告が多いので参考にしてみてください。
ただし、いずれのテクニックも船長や当直者の許可を得てから行うこと、防水対策をすること、航行や作業の邪魔にならないことが大前提です。特に高所設置は落下物のリスクがあるので、状況を見て判断してください。
ステンレスボウルでパラボラアンテナ化























100均のステンレスボウルで十分です。ボウルの焦点にルーターを置くことで、弱い電波を集めて受信感度を上げる仕組みです。陸から離れた沖合で特に効果を発揮します。
ペリカンケース+ハリヤードで高所設置























防水ケースに入れたルーターをハリヤードで高い位置に設置し、もう1台のルーターで中継して自室まで電波を届ける方法です。手間はかかりますが25マイル沖でも通信できたという報告があります。
ケースは防水のハードケース、中継は2台目のルーターの代わりにWi-Fi中継器でも代用できます。
ブリッジ設置+陸側の部屋から中継














































ブリッジは船の中で一番高い位置にあるので電波を拾いやすいです。ただし自室まで電波が遮られることもあるので、陸側の部屋に置かせてもらうのも一つの手です。
東京湾の注意点














































東京湾の中の瀬付近は羽田空港の電波干渉の影響で繋がりにくいことがあるようです。航行海域によっては一時的に圏外になることもあるので覚えておきましょう。
海上でも使えるポケットWiFi|ルーター付きで1台完結






























これから初めて船に乗る人や、SIMの設定に自信がない人は、回線とルーターがセットになったポケットWiFiが確実です。選ぶときの基準は3つあります。
海上で使うポケットWiFiの選び方
- 回線がドコモかauに固定されていること … 回線を自動で切り替える「クラウドSIM」型は、海上でソフトバンク回線を拾うことがあるので避ける
- 容量が足りること … 乗船中は動画やアップデートで月100GB前後使う人も多い
- 家でも使えるか … 休暇中に家のネット代わりにできれば、回線を二重に払わずに済む























ポケットWiFiも、中身はスマホと同じ携帯の回線です。スマホが圏外になる海域では、同じ回線のポケットWiFiも圏外になります。だから、選び方の1つ目にあげた「回線」が一番大事です。
この基準で選んだ3つを比べると、こうなります。
| どこよりもWiFi | 楽天のポケットWiFi | FreeMax+5G(WiMAX) | |
|---|---|---|---|
| 回線 | ドコモ | 楽天+au(au回線は縮小中) | WiMAX・au(沖ではau 800MHz帯) |
| 月額(税込) | 100GBで3,058円 | 使った分だけ1,078〜3,278円 | 5,170円 |
| データ量 | 100GB(1日4GBまで) | 無制限 | 上限なし(沖のプラスエリアモードは月30GBまで) |
| 端末代 | 月額に込み(36回払い) | プランと同時申込で1円 | 無料レンタル |
| 契約期間 | 2年(端末代は3年払い) | なし(1年以内の解約は1,078円) | なし(最低1か月) |
| 向いている人 | 初めて乗る人・確実さ重視 | 大容量で使う人 | 家と船で使い回したい人 |
どこよりもWiFi
ドコモ回線だけを使うので「回線ガチャ」がない
どこよりもWiFiは、ドコモ回線だけを使うポケットWiFiです。回線を自動で切り替えるクラウドSIM型と違い、海上でソフトバンク回線に繋がってしまう心配がありません。2026年9月15日以降に届く端末は、本体にSIMを差して使うタイプになっています。
料金は20GBが月1,500円、50GBが月2,000円、100GBが月3,058円(税込)です。100GBは37ヶ月目から月2,508円に下がります。
注意点は2つあります。
- 100GBプランは1日4GBまで … 港に着いたときに動画やゲームをまとめてダウンロードすると、すぐに上限に当たります
- 端末代が月額に含まれた3年払い … 契約期間は2年ですが、3年未満でやめると残りの端末代がかかります
「とにかく確実に繋がる1台がほしい」「設定で迷いたくない」という人には、一番無難な選択肢です。
楽天のポケットWiFi(Rakuten WiFi Pocket Platinum)
ルーター本体が1円で、データは使い放題
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」か「Rakuten最強U-NEXT」と同時に申し込むと、ポケットWiFi本体(通常10,820円)が一括1円になります。新規や乗り換えだけでなく、すでに楽天を使っている人の2回線目も対象です(1人1台まで)。
料金は使った分だけで、3GBまで月1,078円、20GBまで月2,178円、それ以上は無制限で月3,278円(税込)です。楽天のプラチナバンド(Band28)と、au回線の周波数(Band18・26)にも対応しています。
ただし、2026年10月から、楽天が借りていたau回線のエリアが縮小しています。航路によっては、以前より繋がりにくくなっている可能性があります(詳しくは後述)。
なお、ルーター1円のキャンペーンは、ほかのポイント還元キャンペーンとは原則として併用できません。ルーターが不要な人は、ポイントがもらえるキャンペーンと比べて選んでください。























部屋の位置や窓の有無、航路によっては、回線の違いよりも「窓際にルーターを置けるかどうか」で差が出ることもあります。
FreeMax+5G(WiMAX)
家と船で1台を使い回したい人向け
FreeMax+5Gは、WiMAXのルーターを月額5,170円(税込)で借りられるサービスです。契約期間の縛りと解約金がなく(最低1か月)、端末代もかかりません。初期費用は3,300円です。
休暇中は家のネット代わりにして、乗船するときに持っていけるのが一番のメリットです。家にネット回線を引いていない一人暮らしの船員とは相性がいいです。
ただし、海上での使い方には注意が必要です。普段の「スタンダードモード」はWiMAXとauの4G・5Gを使うので、陸に近い湾内や港では使えますが、沖では届きにくくなります。沖ではau 800MHz帯を使う「プラスエリアモード」に切り替えますが、こちらは月30GBまでで、使った月は別料金がかかります(料金は申込先で確認してください)。
陸から離れる航路が多い人は、ドコモ回線のどこよりもWiFiの方が無難です。














































WiMAXは、航路によって評価がはっきり分かれます。陸に近い航路なら十分使えますが、沖に出る時間が長いとプラスエリアモード(月30GBまで)頼みになります。メインの回線ではなく、「家と港で使うルーター」と割り切れる人向けです。
休暇中の住まいとネット環境まで含めて考えたい人は、こちらで住居のパターンを比べています。
クラウドSIM型ポケットWiFiの落とし穴
ZEUS WiFiやMUGEN WiFiなどの「クラウドSIM」型ポケットWiFiは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を自動で切り替える仕組みです。
一見便利に見えますが、海上ではソフトバンク回線が選択されてしまうことがあり、その場合は繋がりにくくなります。
自分で回線を選べないのが最大のデメリットです。月額が安かったり、比較サイトで上位に並んでいたりしても、船で使うなら「回線が固定されているか」を必ず確認してください。
ポケットWiFiとSIM+ルーター、どっちを選ぶ?
ポケットWiFiは手軽ですが、乗船歴が長い人ほどSIM+ルーターを選ぶ傾向があります。























| ポケットWiFi(ルーター付き) | SIM+ルーター | |
|---|---|---|
| 手間 | 届いたらすぐ使える | SIMとルーターを別に用意して設定する |
| 回線 | サービスごとに決まっている | 自分で選べる(2枚持ちもできる) |
| 大容量 | プランの上限まで | 楽天なら無制限 |
| 向いている人 | 初めて乗る人・設定が苦手な人 | 月100GB以上使う人・回線にこだわる人 |
初めて乗るならポケットWiFiで始めて、慣れてきて容量や回線に不満が出たらSIM+ルーターに移る、という順番で十分です。
これから船員として働き始める人は、仕事や生活の準備もあわせて確認しておいてください。
【2026年版】船乗りにおすすめのSIM






























ちなみに僕は乗船中に月100〜200GBほど使っていました。動画視聴、ゲーム更新、ビデオ通話、SNSなど全部込みです。しばらく電波が入らない海域に入るとわかっているときは、港にいるうちに動画や音楽をまとめてダウンロードしていました。最終的に落ち着いたのは、楽天モバイル(メイン)+povo(サブ)+日本通信SIM(電話番号維持用)の3枚構成です。
ただ、2026年は楽天のau回線エリアの縮小と、ドコモの衛星直接通信の開始で前提が変わりました。この記事では、繋がりやすさを重視してahamoを先に紹介します。
ahamo
ドコモ回線で海上最強。衛星との直接通信も追加料金なし
ahamoはドコモの回線をそのまま使えるプランです。前述の通り、ドコモは海上での繋がりやすさNo.1。「絶対に電波が繋がらないと嫌」という方はahamoが最適です。
さらに2026年4月27日から、ahamoを含むドコモの全プランで、スマホが衛星と直接つながる「docomo Starlink Direct」が使えるようになりました。申し込み不要・当面は追加料金なしで、日本の領海(海岸線から12海里)なら圏外でもメッセージが送れます。
料金は、2026年11月までは30GB 月額2,970円(税込)、大盛りオプション付きで110GB 月額4,950円(税込)です。2026年12月1日からは、40GBまで月3,135円、60GBまで月4,125円、120GBまで月5,115円(いずれも税込)の3段階に変わります。大盛りオプションは11月で終了します。
1回5分以内の国内通話は無料です。91カ国の国と地域で追加料金なしで30GBまで利用でき、12月からは最大40GBになります。
ドコモ回線は海上で最強ですが、船内の電波環境(部屋の位置や窓の有無)によっては繋がりにくいこともあります。前のセクションで紹介したルーターの窓際設置を組み合わせると改善できます。












































Rakuten 最強プラン
使用量無制限でどれだけ使っても最大3,278円
Rakuten 最強プランは、データ使用量無制限でどれだけ使っても最大3,278円(税込)のSIMです。3GBまでなら月1,078円、20GBまでなら月2,178円です。
回線は楽天の自社回線とau回線(パートナー回線)です。2026年10月からau回線のエリアが縮小しているので、航路によっては以前より繋がりにくくなっている可能性があります。
海外でも毎月2GBまで高速通信が使えます(超えると最大128kbps)。
船乗りにとって最大のメリットは、通信量を気にしなくていいことです。港に着いたときに動画やゲームをまとめてダウンロードしても、上限を気にする必要がありません。
動画もよく見る人には、U-NEXTがセットになった「Rakuten最強U-NEXT」(データ無制限で月額4,378円・税込)もあります。Rakuten最強U-NEXTを見る



































































povo 2.0
基本使用料0円のサブSIMに最適
povo2.0は基本使用料0円のSIMカードです。回線はauなので、海の上でも比較的繋がりやすいです。
最大の特徴は、使いたいものを使いたいだけ使える「トッピング」。1日使い放題で330円のトッピングが船乗りには特に便利です。
電波が繋がる場所に入ったら使い放題にして、動画や音楽をまとめてダウンロードするという使い方ができます。
使用しなければ月額0円で維持できるので、メインのSIMとは別にサブで1枚持っておくと便利です。
衛星との直接通信(au Starlink Direct)は、povo2.0だけでは使えません。使うには、別にauのSIMかeSIMを用意して「au Starlink Direct専用プラン+」(月1,650円・税込)を契約する必要があります。
また、180日以上有料トッピングの購入がないと、利用停止や契約解除の対象になります。トッピングを購入していない状態での通信速度は最大128kbpsです。半年に1回は何かしらのトッピングを購入するようにしましょう。330円の「1日使い放題」を半年に1回買うだけでもOKです。





















mineo
ドコモ・au・ソフトバンク回線から選べる格安SIM
mineoは、ドコモ・au・ソフトバンクの3つの回線から選べる格安SIMです。
15GB以上のコースには、速度を抑える代わりにデータを消費しない「パケット放題」が付きます。最大速度や条件は時期によって変わるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
ドコモ回線を選べば、サブSIMとして使いやすいです。





















日本通信SIM 合理的シンプル290
ドコモ回線で月額290円の最安クラス
日本通信SIMの「合理的シンプル290」は、月額290円で1GB付き、回線はドコモです。
ドコモ回線なので海上での電波は問題ありませんが、格安SIM(MVNO)のため平日昼は速度が落ちることがあります。データ無制限ではないのでメインSIMには不向きですが、電話番号の維持やサブ回線として最安で持てるのが強みです。












































船員タイプ別|どの回線を選ぶべきか早見表
「結局、自分にはどれが合うの?」と迷う方のために、船員タイプ別のおすすめをまとめました。
| 船員タイプ | メイン | サブ | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初めて乗る・設定が面倒 | どこよりもWiFi(ルーター付き) | なし | 届いたらすぐ使える。ドコモ回線だけを使う |
| 湾内・瀬戸内中心 | 楽天最強プラン | povo(au回線) | 陸に近いのでキャリア差が小さい。楽天が弱い場所はpovoの1日使い放題で補う |
| 沖合に出る内航 | ahamo | 楽天最強プラン | ドコモの安定感と衛星を確保しつつ、ルーター用に楽天で大容量をカバー |
| 外航・海外寄港あり | ahamo | 楽天最強プラン | ahamoは海外でも使える(12月から最大40GB)。国内の大容量は楽天 |
| 会社Wi-Fiあり | 楽天最強プラン | 日本通信(290円) | 会社回線で足りる場面も多い。SIMは最小限で電話番号維持 |
| とにかく節約 | 楽天最強プラン | なし | 1枚で完結。月3,278円で国内使い放題 |
まずは「自分がどの海域を走るのか」「月にどれくらい使うのか」「海外寄港があるのか」の3つを基準に選んでみてください。
月額パターン別の費用感
「結局いくらかかるの?」を3パターンにまとめました。
| パターン | 構成 | 月額目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ①節約型 | 楽天最強プラン1枚 | 約3,300円 | 国内使い放題で最安。回線の予備は割り切る |
| ②安定重視型 | ahamo+楽天 | 約6,200円(12月からは約6,400円) | スマホはahamoで通話と安定・衛星、ルーターは楽天で大容量。回線が分かれるので、片方が圏外でも残りで繋がることがある |
| ③1台完結型 | どこよりもWiFi 100GB | 約3,100円+スマホ代 | ルーター付きで設定いらず。1日4GBまで |
外航・サブSIM運用で失敗しやすい注意点
船員の回線選びは「国内で繋がるか」だけでなく、海外利用やサブSIMの維持条件まで見ておかないと失敗しやすいです。
見落としやすい3つの注意点
| SIM | 注意点 |
|---|---|
| ahamo | 海外は91カ国の国と地域で30GBまで(12月から最大40GB)。ただし海外利用が15日を超えると速度制限(最大128kbps)がかかる |
| 楽天モバイル | 海外の高速通信は毎月2GBまで。超えると最大128kbps。長期の海外寄港には足りない |
| povo | 180日以上有料トッピングを買わないと利用停止・契約解除の対象。「0円放置」は通用しない |
つまり、「国内最強の回線」が「海外でも最強」とは限りません。外航や海外寄港がある方は、国内と海外の両方の条件を見て選ぶことが大切です。
2026年10月から楽天モバイルが海上で繋がりにくくなったら






























何が変わったのか
楽天モバイルは、自社の電波が届かない場所ではau回線(パートナー回線)に自動で切り替わる仕組みでした。海の上で楽天が使えていたのも、このau回線のおかげという場面が多かったはずです。
このau回線を借りる契約は2026年9月末で終わり、10月からは新しい形に変わりました。楽天が自社回線でカバーできている地域ではau回線の提供が終わり、整備に時間がかかる地方などでは当面続けながら、段階的に減らしていく形です。報道では、都市部を中心に大きく減っています。
海上での扱いについては、公式な説明が見当たりません。ただ、海の上で拾う電波は陸の基地局から届くものです。都市部に近い湾や沿岸の沖では、楽天の自社回線だけになっている可能性があります。楽天の自社回線は主に1.7GHz帯で、遠くまで届きやすいプラチナバンドの整備はまだ途中です。周波数が高い電波ほど遠くまで届きにくく、船内にも入りにくいので、沖や船室で差が出やすくなります。
自分の航路で確かめる方法
- エリアマップを見る … 楽天とKDDIが公開しているエリアマップで、航路に近い沿岸がまだau回線(パートナー回線)の対象になっているか確認する
- 前の航海と比べる … 同じ海域で、9月以前より圏外や速度低下が増えていないかを記録しておく
繋がりにくくなったときの対処
楽天の使い放題は港での大量ダウンロードに便利なので、残したままドコモ系の回線を1つ足すのが一番手軽です。対処は3つあります。
楽天が繋がりにくくなったときの対処
- ①ドコモ系のサブ回線を足す … 日本通信SIM(月290円〜)かahamo。港では楽天でまとめてダウンロード、沖ではドコモ系、と使い分ける(SIMの比較へ)
- ②ahamoを足してメインにする … 12月からは月5,115円で120GBまで使える。衛星との直接通信も追加料金なし。楽天はルーター用のサブに回す
- ③ルーター付きのドコモ回線ポケットWiFiを足す … どこよりもWiFiならドコモ回線だけで100GB(ポケットWiFiの比較へ)





















Starlinkで船のネット環境はどう変わる?






























スマホだけで衛星とつながる「Starlink Direct」は3社で提供中
2025年4月にauが始めた、スマホが衛星と直接通信するサービスは、2026年4月にドコモとソフトバンクも始めました。2026年10月時点の各社の状況はこうです。
各社の衛星直接通信(2026年10月時点)
| キャリア | 料金・対象 | 海上の範囲 | できること |
|---|---|---|---|
| au au Starlink Direct |
対象のauプランは追加料金なし。UQ mobile・povo2.0・他社回線は「専用プラン+」(他社回線は月1,650円、別にauのSIMかeSIMが必要) | 海岸線から24海里(約44km)まで | メッセージ、対応アプリのデータ通信、SOSセンター |
| ドコモ docomo Starlink Direct |
ahamoを含む全プランで当面無料・申し込み不要(2026年4月27日〜) | 日本の領海(海岸線から12海里・約22km)まで | メッセージ、位置情報の共有、エリアメール、対応アプリ |
| ソフトバンク SoftBank Starlink Direct |
ソフトバンクと対象のワイモバイルは無料(2026年4月10日〜)。一部のワイモバイルとLINEMOは月1,650円 | 公式サイトで確認 | メッセージ、対応アプリ |
| 楽天モバイル Rakuten最強衛星サービス |
未開始(2026年10〜12月の開始を目指すと発表) | − | ビデオ通話までを目標にしている |
船員にとって大事なのは「範囲」の違いです。ドコモの衛星は海岸から12海里まで、auは24海里までです。ドコモは地上の電波自体が沖まで届きやすいので、衛星が役立つのは主に電波の隙間です。陸から遠く離れる航路で「圏外の保険」がほしいなら、範囲の広いauの方が向いています。
ただし、衛星との直接通信はあくまで「圏外時の保険」で、普段のネットの代わりにはなりません。通話はできず、動画やまとまったダウンロードにも向いていません。また、空が見える場所でないと衛星を捕捉できないため、船内の居室からは基本的に使えません。
普段のネット環境はSIM+ルーターやポケットWiFiで確保し、衛星直接通信は「完全に圏外になったときに家族に連絡を取れる手段」として考えておくのが正しい使い方です。





















Starlink Maritime:会社が船に導入する衛星ネット
もう一つのStarlinkは、船舶に専用アンテナを設置して高速インターネットを使えるようにする法人向けサービス「Starlink Maritime」です。
数千機の低軌道衛星を使うため、従来の衛星通信(VSAT)と比べて通信速度が最大50倍に向上。最大220Mbpsの速度が出るので、動画視聴やビデオ通話も可能です。
Starlink Maritime 導入の主な動き
- 商船三井 … 外航船200隻超に本格導入済み
- フェリー各社 … 東京九州フェリー、新日本海フェリー等でWi-Fiサービス開始
- 内航RORO船 … 商船三井さんふらわあがトライアル導入を実施
- KDDI・ソフトバンク・NTTドコモ … 各社が法人向け海事プランを提供中
大手を中心に導入が加速しており、船員の福利厚生として通信環境の改善が進んでいます。
ただし、個人で導入するのは現実的ではありません。理由は3つあります。
①法的な問題:船舶向け正規プランは法人契約が前提で、専用アンテナ(Flat High Performance型)が必須です。個人向けROAMプランのアンテナを航海中の船で使うのは技適違反の可能性があります。
②利用制限:個人向けROAMプランの海上利用は沿岸12海里以内、連続5日間・年間60日間までの制限があり、乗船中の常用には足りません。
③コスト:法人向けMaritimeプランは月額数万円〜に加え、KDDIの場合はサポートパック(月額33,000円〜)の加入が必須です。
会社にStarlinkが入っていれば船内Wi-Fiに接続するだけで使えますが、多くの場合は船員一人あたりのデータ量が管理されており、無制限に使えるわけではありません。沿岸部ではLTE回線に自動切替してStarlinkの通信量を節約する運用も行われています。
また、Starlinkが入っていない船の「船内Wi-Fi」は、中身が携帯の回線(4G)であることが多いです。その場合は、乗っている人数で回線を分け合うことになります。












































結局、今の最適解は?
2026年10月時点のベストな通信環境
今できる最善策は、ドコモ回線(ahamo)を軸に、必要に応じて楽天の使い放題やルーター付きのポケットWiFiで容量を確保することです。
圏外対策は、ahamoなら追加料金なしで衛星直接通信が使えます。陸から遠く離れる航路なら、範囲の広いauの衛星(24海里)も検討してください。
数年後には「会社のStarlink+個人の回線+衛星直接通信」の三刀流が当たり前になるかもしれません。
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ahamo公式サイトへ
フェリー・クルーズなど数日だけ使う人へ






























長距離フェリーでは、Starlinkを使った船内Wi-Fiの導入が進んでいます。乗る前に、運航会社のサイトで船内Wi-Fiがあるか確認しておきましょう。
手持ちのスマホがドコモかauの回線なら、陸に近い航路ではそのまま繋がることが多いです。ソフトバンク系の回線で沖に出る航路だと、圏外になる時間が長くなります。
それでも足りない場合は、1日単位で借りられるレンタルWiFiが手軽です。借りるときは、回線がドコモの機種を選んでください。回線を自動で切り替えるクラウドSIM型は、海上ではおすすめしません。
乗船前にやっておくべきネット準備チェックリスト
乗船前に一度やっておくだけで、乗ってからのストレスがかなり減ります。出港後では遅いものばかりなので、出港前に確認しておきましょう。
乗船前ネット準備チェックリスト
- SIMの開通確認 … 契約だけして開通手続きを忘れていないか
- APN設定の確認 … SIMを挿したらネットに繋がるか実際にテスト
- テザリングの動作確認 … スマホからルーターへ、またはルーターからスマホへ接続テスト
- ルーターの初期設定 … SSID・パスワードの変更、SIMの認識確認
- ルーターの対応バンド … ドコモ回線ならBand19、au回線ならBand18か26に対応しているか
- 動画・音楽のオフライン保存 … 圏外でも楽しめるようにDL
- オフライン地図の保存 … Googleマップの「ダウンロード」機能
- 充電環境の確認 … 延長ケーブル、マルチタップ、防水ケース
- 衛星直接通信の確認 … ドコモ・auは対応機種かどうか(ドコモはiPhoneの設定で「衛星通信」をオン)、povoなどは専用プラン+の契約が必要
特に「APNが合っていなくて繋がらない」「見たかった動画を落としていなかった」は乗船後では取り返しがつかないので、出港前に必ずチェックしてください。





















ネット以外の持ち物は、初乗船向けのリストにまとめています。
→ 未経験・借金150万円から船員へ|3社転職で分かった会社選びの失敗と給料の現実
通信環境が整ったら、次は電波のある時間の使い道です。船の上でAIを相談相手や試験対策に使う方法と、乗船前に積立設定を済ませておけば乗船中は何もしなくていい資産づくりの話は、別記事にまとめています。
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まとめ
この記事のポイント
- 海上でのキャリアはドコモ・AUが強く、ソフトバンクは弱い
- 電波が入らない原因は「海上(回線)」か「船内(遮蔽)」の2つ。対処法が違うので切り分けが大事
- 窓際にルーターを設置するだけで船内の電波環境は大幅に改善する(夏場の直射日光には注意)。ルーターは入れるSIMのバンドに対応した機種を選ぶ(ドコモ回線ならBand19)
- 初めて乗るならルーター付きのポケットWiFi(ドコモ回線)が確実。クラウドSIM型は避ける
- 繋がりやすさならahamo、使い放題なら楽天最強プラン。2枚持ちが一番安定する
- 楽天は2026年10月からau回線のエリアが縮小。繋がりにくくなったらドコモ系を1枚足す
- ahamoは12月1日から40GB・60GB・120GBの3段階に変わる
- 衛星直接通信はau・ドコモ・ソフトバンクで提供中。あくまで圏外時の保険で、範囲はドコモ12海里・au24海里
- 乗船前のネット準備(SIM開通・APN確認・オフラインDL)を忘れずに
※この記事は筆者の3社勤務経験、掲示板の声、各社の公式発表・報道(2026年10月時点)をもとに構成しています。通信環境は航行海域・船の構造・天候により異なります。料金やサービス内容は変わることがあるので、契約の際は最新の公式情報を確認してください。





