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司厨の仕事はきつい?船舶料理士(調理師)の1日の仕事の流れ

こんにちは。船員くんです。(@tankerkun)

この記事は司厨の仕事の流れを知りたい人に向けて作成してます。

「司厨の仕事内容が知りたい」
「どんな料理を作ればいいか知りたい」
「司厨の仕事で大変なことが知りたい」
そんな方に向けて書いています。

 

1.1日の仕事の流れ

ぼくは12人乗りの内航船で司厨をやっていました。

船の種類はタンカー船です。

タンカー船は荷物の積み下ろしを行う「荷役時間」や「航海スケジュール」がバラバラなことが多いです。

そのため、船の予定に合わせて司厨の仕事の段取りが変わります。

 

航海中の1日

  • 03:00  起床
  • 03:30 朝食の準備
  • 04:30 朝食完成
  • 休憩
  • 07:00 洗い物&昼食準備
  • 10:00 昼食完成
  • 12:00まで昼食提供&夕食準備
  • 休憩
  • 13:30 夕食準備
  • 15:30 夕食完成
  • 休憩
  • 17:00 片付け&次の日の準備
  • 18:00~起きるまで自由時間

 

荷役がある日の1日

  • 03:00  起床
  • 03:30 朝食の準備
  • 04:30 朝食完成
  • 05:00 昼食準備
  • 08:00 昼食完成&着桟スタンバイ
  • 09:00 買い物
  • 12:00 買い物終了&帰船
  • 13:00 離桟スタンバイ&夕食準備
  • 15:30 夕食完成
  • 休憩
  • 17:00 片付け&次の日の準備
  • 18:00~荷役が終わってなければ終わるまで手伝い
  • 荷役が終わり次第自由時間

見て分かる通り、労働時間がかなり長いです。

特に荷役がある日は休憩もまともに取れず、移動中のタクシーが唯一の休憩だったりします。。

また、荷役が昼から夜までの場合は夕食を作ってから買い物に行くことになるのでもっと大変です。

できあいの惣菜や冷凍食品などを使えば労働時間は少なくなりますが、ぼくは使いませんでした。

まともな食事を3食提供しようと思うと、一日のほとんどの時間をギャレーで過ごすことになります。

料理が好きなだけではおそらくやっていけません。体力や精神力も必要です。

 

2.実際に作った料理

 

船ではどんな食事が提供されているのか気になる方も多いと思います。(私もそうでした。)

これについてはこちらの記事で解説してるのでぜひ合わせて読んでみてください。

船舶料理士が教える!船に常備しておくべき便利食材5選

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3.買い物の3つのポイント

 

①食材は常に余裕を持ってストックしよう

荷役のために港についたら、司厨は食材の買物に行きます。

大きなスーパーがあって大体のものが揃う港もあれば、コンビニとほとんど変わらないようなスーパーしかない港もあります。

献立を作っても、必要な食材が買えないことは頻繁に起こります。

また、航海の予定の変更・台風のなどの時化で予定通りに港に入港できないこともあります。

なので、肉や魚は大きなスーパーに行ったときに多めに買って冷凍しておき、調味料なども買っておきます。

「食材がないから料理が作れない」なんて事がないように、多めにストックしておきましょう。

②バナナ箱を確保しよう

普段生活していると馴染みが無いバナナ箱ですが、柔らかいバナナを守るためにとても丈夫に作られてます。

買ったものを入れるために、このバナナ箱が大活躍します。

スーパーに行く前に、店に電話してバナナ箱を予めとっておいてもらうのがベストです。

何日分の食材を買うかにもよりますが、だいたい10箱前後必要になると思います。

普通のダンボールだと、サイズもバラバラだし強度もないし余計な手間が増えるので、バナナ箱を使うようにしましょう。

③買う物はgoogleスプレッドシートで管理しよう

買い物になれるまではgoogleスプレッドシートで買うものを管理することをおすすめします。

入力法は左から

「チェックボックス」 「食材名」 「数量」 「ジャンル(①肉、⑤冷凍等)」

とします。

ジャンルを入力するのが一番のポイントで、すべて入力が終わったあとのソートすることでスーパー内での無駄な移動をしなくて済みます。

また、冷凍品や冷蔵品を最後に買うようにソートしましょう。

リストにはチェックボックスがあるので、かごに入れたらチェックするようにして、買い忘れがなくて済みます。

 

4.仕事で大変なこと

 

1番大変なのは長時間労働です。

1日15時間労働とかになることもあります。給料と労働時間が割に合えばいいですが、ぼくは割に合いませんでした。

買い物

決められた時間内に大量の食材を買って帰らなければならないので、プレッシャーと疲労が半端ないです。

時化で揺れる船内での調理

海が時化ると鍋が吹っ飛びます。

切った野菜が床に転がっていきます。

冷蔵庫の扉が勝手に開いて中のものが吹っ飛びます。

船酔いしても司厨は3食作らなければなりません。。

大量調理

大人数の食事を1度に作らなければならないです。

乗組員の食べ物の好き嫌い

地方によって味付けの好みが違います。

年齢によって食の好みが違います。

肉を食べない人・魚を食べない人・野菜を食べない人が同時に乗ってます。

一生懸命作った料理が、箸もつけずに残飯バケツに捨てられます。

 

5.司厨をやる上で必要な心構え

 

何をやっても文句を言う人は必ずいます。

いちいち気にしていたらメンタルが持ちません。

大切なのは自分の食べたい料理、作りたい料理を作ることです。

 

6.これから司厨をやろうと検討している方へ

 

タンカーやRORO船などの大型船での司厨はあまりおすすめしません。

5~6人乗りの貨物船をおすすめします。

給料の相場は手取りで30万から40万程度です。

未経験からでも、乗船履歴をつけて船舶料理士の資格を取れば、職に困ることはないです。

やりがいのある仕事なので、もし興味があれば実際に乗ってみることをおすすめします!

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