この記事はこんな方におすすめ
- 「甲板員をやってみたいけど不安」
- 「どんな事がきついか知りたい」
- 「他の船の甲板員が気になる」
何故甲板員はきついのかを解説
甲板員は大体下っ端
甲板員は船で1番下の職位のため下っ端扱いになります。
また、船員法で上長の命令には従わなければならないと定められています。
そのため船内生活においても常に気を使うことになります。
そして下っ端なので掃除や雑用、
汚れ仕事等も進んでやらなければなりません。
仕事と船内生活の両方で気を使うのできついと言えます。
仕事を覚えなければいけない
海技士の資格があれば航海士ができるのですが、
資格だけではなく、知識や仕事もできなければ船を動かせません。
叩き上げから士官になるには甲板員のうちに
- 航海当直の取りかた
- 離着桟のやり方
- 荷役がある場合荷役のやり方
などを学び覚える必要があります。
いろいろな港に行く船の場合には、港ごとに違った離着桟の方法や、荷役の方法になるので
それぞれ覚えなければなりません。
サビ打ち等の船体整備作業が大変
航海中にサビ打ちやペンキ塗り、ロープの補修などを行います。
夏場はカンカン照りの中、長袖を着てサビ打ちをすることになります。
サビ打ちに使うサンダーは、扱い方を間違えると怪我をします。
冬場はデッキに積もった雪かきなどをしなければなりません。
どれも船の安全な運航には必要なことですが、作業を行う環境は過酷です。
甲板員をしていて楽しいと思ったこと
甲板員をやっていてつらいことばかりではなく、
楽しいこともあるので紹介します。
航海当直でコーヒーを飲みながら海を眺めることができる
天気の良い日にブリッジでコーヒーを飲みながら眺める海は最高です。
運が良ければクジラも見れます。
陸上で勤務をしていたらなかなかできない経験だと思います。
また、余計な明かりがない夜の海上の星は本当に綺麗で、
日本中のどこで見るよりも綺麗な星空が見えます。
狭水道等の船の操舵が楽しい
関門海峡や来島海峡などの狭水道では
自動操舵ではなく手動操舵で操船するのですが、
操舵号令に従って操船することができます。
普段499~3000トンクラスの乗り物を動かすことは早々ないので貴重な経験ができます。
ペンキ塗りが意外と楽しい
船体整備作業の一つにペンキ塗りをする作業があるのですが、
無心で黙々とできるので僕は好きです。
綺麗になっていくのが目に見えてわかるのは気持ちがいいです。
陸上の仕事に比べて給料が高い
手取りで30万前後もらえるので年齢が若ければかなりの高給取りになれます。
ギャンブルなどの散財をしなければ何もしなくても貯まっていきます。
まとめ
甲板員に限った話ではなく、どの仕事でも言えますがつらいことはあると思います。
つらいことだけではなく良いことももちろんあるのでバランスをみるのがいいと思います!