

この記事はこんな方におすすめ
- 「船乗りの彼氏から連絡がこなくて不安」
- 「浮気してないか心配」
- 「乗船中の寂しさにどう向き合えばいいか分からない」
- 「別れるべきか迷っている」
- 「船乗りの彼氏に何をプレゼントすれば喜ぶか知りたい」
この記事は、現役内航船員として5年・3社で働いてきた筆者が、同僚や掲示板の声も交えながら、船乗りの彼氏との付き合い方をまとめたものです。
※外航と内航では勤務サイクルや通信環境が大きく異なります。この記事は主に内航船員の視点で書いています。
船乗りの彼氏から連絡がこない本当の理由


まず知っておいてほしいのが、内航船(日本の沿岸を走る船)の通信環境です。陸が見える範囲ではスマホの電波が入るので、LINEも電話もできます。ビデオ通話ができることも珍しくありません。
ただし、電波が入ること=いつでも返信できること、ではありません。
船の仕事は24時間体制です。航海当直(ワッチ)は4時間交代で回しますし、荷役(積み下ろし作業)が始まれば何時間もぶっ通しで作業することもあります。当直が終わって疲れ果てて寝落ちする日なんて日常茶飯事です。
筆者自身も、彼女に「おはよう」と送ったまま次の返信が翌日の夜になることがありました。サボっていたわけではなく、ただ本当に余裕がなかっただけです。
さらに、物理的に電波が入らない海域もあります。瀬戸内海や東京湾内は問題ありませんが、太平洋側の沿岸から離れる航路では数時間〜半日ほど電波が途切れることもあります。

これは船員側の正直な本音です。返信が遅いたびに不安になるのではなく、「電波が入ったら返ってくる」と信じて待てるかどうかが、船乗りの彼氏と付き合う上での最初のハードルです。
連絡の目安としては、内航船なら1日1回はLINEのやり取りができるのが一般的です。毎日電話している人もいます。ただし忙しい船や電波の悪い航路にあたると、「おはよう」「おやすみ」だけの塩LINEが続く時期もあります。
塩LINEは愛情が冷めたサインではなく、船の仕事が忙しいサインだと覚えておいてください。
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「浮気してない?」に現役船員が正直に答える
船員の恋愛で避けて通れないのが浮気の話です。「港ごとに女がいるんでしょ?」──これは船乗りの彼氏を持つ女性が一度は頭をよぎる不安だと思います。
結論から言うと、内航船員が乗船中に浮気する物理的な余裕はほとんどありません。
港に着いても荷役作業があり、仮バース(停泊中の待機時間)でも当直は交代で回っています。買い物に出るだけでも限られた時間の中でやりくりしているのが現実です。
ただし、嘘をつくつもりはないので正直に書きます。「電波が入らなかった」を口実にすることは、やろうと思えばできてしまいます。乗船中に浮気するのは困難でも、休暇中は完全に自由時間です。結局は船の仕事の問題ではなく、相手の人間性の問題です。


筆者が見てきた中で、信頼が壊れるきっかけの多くは「疑い」から始まっています。返信が遅いだけで不安になる。SNSの更新が気になる。こうした小さな疑念が積み重なっていく。
逆に、うまくいっているカップルには共通点があります。
- 電波が入る時間帯を共有して、定時連絡のルーティンを作る
- 疑いを感じたら溜め込まず、次の通話で率直に話す
- パートナー側も自分の時間・交友関係を持つ(依存しない関係)
- 彼氏に船の中の写真や動画を見せてもらい、仕事の実態を知る
「船の中の写真を見せてもらってから、連絡がこない理由が腑に落ちた」──筆者の同僚の奥さんが言っていた言葉です。船室の狭さ、仕事の過酷さ、電波の不安定さ。これを知るだけで、「連絡がこない=浮気」という思考回路が消えるパートナーは多いです。

乗船中の「寂しい」との向き合い方


内航船の場合、標準的な勤務サイクルは「3ヶ月乗船→1ヶ月休暇」です。ただしこれは船種や会社によって大きく変わります。フェリーなら1〜2週間で下船できる会社もあれば、長い船だと4ヶ月以上乗り続けることもあります。
さらに厄介なのが、下船日が直前まで確定しないことです。「来週下りられるかも」と言っていたのに、交代要員が見つからず1ヶ月延びる──こんなことは珍しくありません。

旅行の予約も取りづらいし、友人との約束も立てにくい。パートナー側に相当な柔軟性が求められるのは事実です。
ただし、寂しさとの向き合い方にはコツがあります。
一番大事なのは「彼氏がいない時間」を「自分のための時間」に変えることです。趣味に打ち込む、友人と遊ぶ、資格の勉強をする、ジムに通う。何でもいいので、乗船期間中に没頭できるものを持っていると精神的な安定感がまるで違います。
筆者の同僚で長続きしているカップルのパートナーは、ほぼ全員「自分の世界」を持っていました。仕事が充実している人、趣味のコミュニティがある人、実家の近くで家族と過ごしている人。共通しているのは「彼氏の帰りを待つだけの生活になっていない」という点です。
逆に、乗船中の彼に「寂しい」「早く帰ってきて」と毎日送り続けると、彼氏側の精神的な負担が大きくなります。船の上では何があっても会いに行けません。「会いたいのに会えない」という状況を毎日突きつけられることは、船員にとってかなりきついのが正直なところです。
「寂しいけど大丈夫だよ」「こっちは元気だよ」。この一言で船の上にいる彼氏がどれだけ救われるか。筆者自身の経験から断言できます。
船乗りの彼氏と別れるべき?判断基準
「もう無理かも」と思ったとき、その原因が「船乗りだから」なのか「彼氏自身の問題」なのかを切り分けるのが大事です。
船の仕事が原因で別れるのはもったいない
連絡が少ない、会えない、予定が変わる──これらは船乗りと付き合えば誰でもぶつかる壁です。彼氏が変わっても船の仕事が変わらない限り同じことが起きます。
この壁を乗り越えるかどうかは「相手の人間性」で判断すべきです。
別れを考える前にチェックしたい3つのこと
- ①休暇中の態度:帰ってきたときに会う時間を作ってくれるか。自分の遊びだけ優先していないか
- ②連絡の努力:忙しい中でも最低限の連絡を続けてくれるか。電波が入る時間帯を共有してくれるか
- ③将来の話ができるか:結婚や同棲、船種の変更など、先のことを一緒に考えてくれるか
この3つがすべてNOなら、それは船の仕事のせいではなく、彼氏自身の問題です。船乗りだろうと陸の仕事だろうと、パートナーを大切にしない人とは長続きしません。
逆に、①②③にちゃんと向き合ってくれる彼氏なら、船乗りだからという理由で別れるのはもったいないです。
船員側にも「別れ」に至る本音があります。

これは独身のうちは不満がなかったのに、大切な人ができてから「そばにいられない辛さ」に気づくパターンです。彼氏が悩んでいるなら、二人で話し合ってほしい。船種を変えることで勤務サイクルを短くできることもあります。
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船乗りの彼氏へのプレゼント──嬉しいもの・困るもの


筆者自身がもらって嬉しかったもの、同僚に聞いた話をもとに紹介します。
嬉しいプレゼント
ポータブルスピーカー
船室は狭いのでスピーカーがあるだけで快適さが段違いになります。船乗りとの相性は抜群です。
AirPods Pro(ノイズキャンセリングイヤホン)
船はエンジン音が24時間鳴っています。ノイズキャンセリングがあると、休憩中や就寝時に「静寂」を手に入れることができます。ビデオ通話の音質も上がるので、彼女との通話にも役立ちます。
Apple Watch(スマートウォッチ)
船員にとって寝坊は致命的です。当直の交代時間に遅れると他のメンバーに迷惑がかかりますし、信頼にも関わります。Apple Watchの振動アラームなら寝坊が防止でき、実用品として非常に重宝します。
Nintendo Switch
乗船中の暇つぶし最強アイテム。同僚と一緒に遊べるので、船内の人間関係にもプラスに働きます。筆者の周りでもSwitch持ち込み率は非常に高いです。
iPad(タブレット)
動画視聴、電子書籍、勉強──船室での時間の使い方が一気に広がります。スマホより画面が大きいので目の疲れも少なく、長期乗船の相棒として最強です。
困るプレゼント
逆に避けた方がいいのは、大きすぎるもの・管理が必要なものです。船室のスペースは限られていますし、持ち込める荷物にも限りがあります。置き場所に困るインテリアや、温度管理が必要な食品は不向きです。
手紙や写真など、かさばらないものは間違いなく喜ばれます。乗船中に読み返せるので、デジタルより紙の方が嬉しかったりします。
船乗りの彼氏と長続きするコツ──現役船員からのお願い
最後に、現役船員として率直なお願いを書きます。
①「待ってるよ」の一言が一番の支え
船の上にいると、どうしても「自分だけ大変な思いをさせている」と罪悪感を感じることがあります。特に記念日に会えなかったとき、パートナーが体調を崩したと聞いたとき。何もしてあげられない自分が情けなくなります。
そんなとき、「大丈夫だよ、待ってるよ」と言ってくれるだけで本当に救われます。
②休暇の予定変更を責めないでほしい
下船日の延長は船員にとっても辛いことです。「また延びたの?」と責められると、自分のせいではないのに二重に辛くなります。もちろん怒る気持ちは分かります。でも、怒りの矛先は彼氏ではなく「船員という仕事の構造」に向けてもらえると助かります。
③船の仕事に少しでも興味を持ってくれると嬉しい
「今どこの港にいるの?」「荷物は何を運んでるの?」──こんな些細な質問が、船乗りにとっては嬉しいものです。自分の仕事に興味を持ってもらえている実感は、遠距離を乗り越える原動力になります。
休暇中に、船の中の写真や動画を見せてもらってください。船室の広さ、食堂の様子、甲板からの景色。彼氏が毎日どんな場所で働いているか知るだけで、お互いの理解が一気に深まります。

結婚を考え始めたら
この記事では「付き合っている段階」の不安や疑問に絞って書きました。
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まとめ
この記事のポイント
- 内航船なら1日の大半は電波が入る。連絡がこないのは「忙しい」か「疲れている」サイン
- 乗船中に浮気する物理的余裕はほぼない。信頼は「仕組み」で作る
- パートナー側に「一人の時間を楽しめる力」があると長続きする
- 別れを考える前に「船のせいか、彼氏自身の問題か」を切り分ける
- プレゼントは船室で使える実用品が一番嬉しい
- 「待ってるよ」の一言が、船の上にいる彼氏の一番の支えになる


※この記事は筆者の3社勤務経験、および掲示板・SNS上の船員の声をもとに構成しています。通信環境・勤務サイクル・船内の生活は会社・船種・航路によって異なります。